「レジ袋有料化」賛成・反対。プラスチックをつくる仕事はどうなるか
こんにちは、さんちゃんです。
本日は、「レジ袋有料化」について感じたことを書いていきます。
おそらく30年くらい前でしたが、COOP(生協)の店舗で、レジ袋が5円という制度がありました。買い物をしたあとに自己申告で募金箱のような箱にお金を入れる感じだったんですが、おそらく買い物袋(エコバック)持参の先駆けだったんじゃないでしょうか。
その後、環境問題なんかがおおきく取り上げられるようになり、現在ではスーパー等で買い物袋を持参するとポイント付与があったり、値引き制度があったりと、かなり定着した制度となっています。そこには、買い物袋を持っていく人にとっても、手ぶらで行って袋に入れてもらう人にとっても、それなりの満足感(不公平感がないといった方が適切かも)があるように思います。
そこにきて、環境省がレジ袋の有料化を「一律義務化」する方針を固めたとのニュースが入ってきました。
海洋プラスチックごみ問題での国際連携が進む中、環境省がレジ袋有料化を義務付ける方針を打ち出したことについて、対策を進めてきた自治体は歓迎する一方、コンビニやプラスチック業界からは慎重な議論を求める声が出ている。
「コンビニは「レジ袋望ましい」有料義務化に反対」(読売新聞11月26日配信)
コンビニとしては、スーパーとは異なりコスト意識の高い主婦層をターゲットにしているわけではなく、通勤通学途中に立ち寄って雑誌や飲み物を買ったり、昼休みにお弁当を買ったりといった顧客層が中心ですので、買い物袋を持参してくる層はほとんどいないと判断しているようです。レジ袋を有料にすることで顧客の足が遠のくのではと心配している感じですね。
まあ、30年前はお水やお茶をお店で購入することも珍しかったわけですが、今は普通の光景になりました。そういうことを考えると、将来的には小学生からお年寄りまで、たとえば通勤途中のおっちゃんがかわいらしい買い物袋を取り出してコンビニでお買い物なんて光景も自然と定着しているかもしれません。もう少し時間がたたないとわからないですけど。
プラスチック業界はどうなる!?
さらに興味を持ったのは、プラスチック業界についてです。
プラスチック業界でも慎重論が言われているとのことですが、レジ袋有料化(の大きな流れは変わらないと思いますが)になるとプラスチック製のレジ袋は増えるんでしょうか、減るんでしょうか。
そういえば今年の夏頃には、プラスチック製のストローを紙製に変更するというムーブメントがあり、スターバックスやマクドナルドなどが相次いでプラスチック製ストロー廃止、紙製を導入といったプレスリリースを出していました。プラスチック業界にとってかなりのマイナス材料となっていると思います。
とはいえ、なんか、プラスチックが悪者みたいに扱われている感じもしますが、必ずしもプラスチックだけが環境問題に有害というわけではないと思いますし、今後どのような展開になるのか本当に注目しています。プラスチック自体、画期的な技術革新のもと誕生した製品ですから、現在は向かい風が強いように感じますが、ぜひこれを機会に環境にもやさしい画期的な新製品を期待したいものです。
最後に、コンビニでプラスチックといえば、この夏、もう一つ大きなニュースとして、ペットボトル入りのコーヒーが大ブームになりましたね。これまでの缶コーヒーに代わって大容量をちびちび飲みたいと考えていた顧客層にウケたようです。そこではアルミ業界に大打撃でプラスチック業界には追い風なんてニュースも流れていましたので、本当に経済は目まぐるしく変化しますね。