新しい無料ビジネス。「0円タクシー」始動!
こんにちは、さんちゃんです。
本日、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)がプレスリリースを発表しました。
タイトルはずばり、
次世代タクシー配車アプリ「MOV」 新たな移動体験を実現する取り組み「PROJECT MOV」始動
第一弾は乗客の利用料金が無料となる「0円タクシー」 本日より走行開始
「PROJECT MOV」、その目玉となる第一弾プロジェクトが、東京23区内であれば乗客は無料で乗車できるという「0円タクシー」です。
それでは、どこから収益を上げるのかというと、いわゆるスポーンサード収入になります。
このビジネスモデルの仕組みは、次のようなものです。
出所)DeNAプレスリリースより
乗客(利用客)はMOVアプリを利用してタクシーを配車することで無料で乗車することができるという画期的なものです。そこに到着するのが、スポンサー企業が広告宣伝としてラッピングを施したタクシーになります。その画像はこちら。
出所)DeNAプレスリリースより
ご覧のとおり、第一弾のスポンサーは日清食品株式会社「どん兵衛」です。
どん兵衛のラッピングが施されたタクシーが街中を走る。まずは50台とのことですが、インパクト抜群ですね。さらに、内装にもこだわり、移動中は社内でどん兵衛の新商品の案内が流れるようです。タクシーは電車やバスとは異なり、プライベート空間に近い状態で移動することになります。公共交通機関よりも高額であるためタクシーを敬遠していた人も無料であれば乗りたいという人が出てくるのは想像に難くありません。
また、スポンサー企業にとってもダイレクトに乗客に宣伝することができるというメリットがあります。
これまで、なぜなかったのだろうか。まさにそんな無料サービスです。
これまで、電車やバスではラッピングカーはありましたし、イベント等で活用された人もたくさんいるのではないでしょうか。個人の車でも「痛車」と称される自動車に趣味のラッピングを施した車なども以前流行したことがあります。
DeNAとしては、無料タクシーを起点にMOVの認知度向上やタクシー利用のハードルを下げることを意図しているようです。併せて、QRコード決裁や、AIによる乗車需給の予測システム、経路ナビゲーションやリアルタイムの交通情報データの解析システムなどを活用した乗車サービスを展開していくらしいです。
しかし、何度も言いますが、ありそうでなかった無料サービス、0円タクシー。
なぜ今の今まで思いつかなかったのか。
そして、こういうサービスこそ大企業ではなくベンチャー企業が真っ先に取り組まなければならない「真の課題発見・課題解決型サービス」といえるのではないでしょうか。DeNAの強さを垣間見た気がしました。