ソフトバンク株式上場! 事前売出価格割れ、終値は1,282円…相次ぐPayPay不正利用がトドメ!?
こんにちは、さんちゃんです。
本日、ソフトバンクが東証一部に上場しました。
史上空前の大型上場となる2兆6,000億円を市場から資金調達することになったソフトバンクですが、上場初日の値動きは・・・。
上場前の先週に書いた過去記事はこちら。あわせて参考にしてください。
ソフトバンクはどうなる? 大規模通信障害、ファーウェイ・ショック、IPO(新株公開株)のゆくえ
事前売出価格(1,500円)割れの初値1,463円! 終値は1,282円に…
私も一口(100株)購入していましたソフトバンクの株ですが、残念ながら初値、終値ともに下がってしまいました。
初値(上場後最初に取引される価格)は、事前売出価格の1,500円から、1,463円(△2.47%)でした。
終値(一日の終わりとなる15時での価格)は1,282円でした。事前売出価格の実に14.5%マイナスで上場初日の幕を閉じました。
1株1,500円で100株単位での購入が基本ですから、1,500円×100株の150,000円が最低購入価格でした。
初値売りをした人にとっては、3,700円(1,500円‐1,463円の100株)の損になりました(手数料等は除く)。
1,000株を売却した人は37,000円、10,000株を売却した人は370,000円の損となります。
平成最後の大型IPO(新株公開株:Initial Public Offering)と盛り上がっていたことを考えると、なんとも悲しい結果となってしまいました。
また、本日売却せずに保有いていた人にとっては、14.5%の含み損を抱えることになりました。
ソフトバンクの上場にあたっては、ソフトバンクはもちろん証券会社もかなり力を入れてプロモーションをしていました。
そのなかでの事前売出価格割れは、今後の株式市場や新規上場企業のIPO株など投資熱を覚ます結果となったかもしれません。
株式市場全体が下げ基調ですし、このまま日本経済が冷え込まないようにもうしばらくは様子見といったところでしょうか。
決済サービスPayPayの不正利用と甘いセキュリティ対策
とはいえ、今回のソフトバンク上場までの1か月間くらいは、これでもかというほど悪材料が出ていました。
先日も紹介した大規模通信障害、米中の経済摩擦のひとつといえるファーウェイ問題などがそれです。
さらにいうと、来年以降に迫っている携帯電話料金の大幅値下げの動きや、楽天の新規参入など、携帯電話業界にとってもソフトバンクにとっても、中長期的にみてそれほど良い話題がみつかないのが実情です。
そういったなかで、本日の株価下落について最後のトドメを刺したのが決裁サービスPayPayで不正利用が相次いだというニュースではないしょうか。
PayPayとは、いわゆるキャッシュレス決裁のひとつで、スマホアプリでQRコードを読み取ることで飲食代金等がクレジットカードから支払うことができるシステムです。ソフトバンクとヤフーの共同出資によって10月からサービスを開始しました。
日本もいよいよキャッシュレス社会が到来したのかと感じましたし、今月4日から始まった「100億円還元サービス」の大人気ぶりは記憶に新しいところです。
しかし、そういった認知度急上昇の裏で、PayPayを使用していない人から「知らない請求がきている」などといった訴えがあり、システムが不正利用されていたことが発覚しました。
運営会社(繰り返しますが、ソフトバンクとヤフーです)によると、「セキュリティ対策が甘かった」とのことです。
昨日TVやインターネットでニュースを見ていながら、IT企業、webサービス、ネットワークの代名詞でもある超有名企業ソフトバンクとヤフーの広報担当がそんなこと言うんか・・・、と悲しくなりました。
そういったこともありまして、私自身、ソフトバンクの株は初値売りすることにしました。
6時前に売り注文を入れて、9時ちょうどに約定しました。
結果、3,700円のマイナスになりました。トホホです。
当初からそこまで大幅な利益が期待できない株でしたが、まさか割れることはないだろう、と考えていましたので。お祭りの参加料として支払ったものと諦めます。
年末相場は荒れ模様ですが、2019年は日本経済の成長と株式相場の上昇に期待しています。