最新ニュース、書籍やマンガなど身近な話題から昭和・平成・令和の生き方・働き方を考える

漫画「キングダム」に学ぶ株式投資! 偉大なる凡庸・蒙驁将軍の人生観・勝負勘

 
この記事を書いている人 - WRITER -

こんにちは、さんちゃんです。

昨日にひきつづき株式投資についてです。

本日の日経平均終値は前日比171円32銭高の19,327円6銭で落ち着きました。少し持ち直した感じもありますが、全体としての下降トレンドは維持されていると考えられます。

 

さて、本日は、株式投資を「キングダム」で学ぼうという少し無謀なお話です。

しかも、取り上げる人物は昌文君をして「極めて凡庸な将軍」蒙驁(もうごう)です。

 

キングダムでは、若くて才能のかたまりのような秦王・嬴政、信をはじめ、王賁(おうほん)、蒙恬(もうてん。蒙驁の孫)や、化け物のような強さを示す王騎、騰、王翦(おうせん)、桓騎(かんき)、楊端和、趙の宰相・李牧(りぼく)など魅力的なキャラクターがたくさん登場します。

 

そのなかにあって、凡庸な将軍・蒙驁の考え方、物事の捉え方、行動は非常に地味です。普通の人として喜怒哀楽が描かれています。それでも複数回にわたり蒙驁が話の主役となるエピソードがありますので、おそらく作者の原泰久さんは蒙驁にかなり思い入れがあるのではないかと推測できます。

天才や傑物の物語もいいですが、普通の人物が大将軍になるストーリー(作中では最初から大将軍です)は、われわれにとって参考にできるところが大きいのではないでしょうか。

 

そのため蒙驁を知ることは、現代のビジネスや個々人のキャリアについて大いに参考になります。

蒙驁に学ぶキャリア形成(仮題)については本日の記事とも連動しながら後日書いていこうと考えています。

 

今回は、蒙驁に学ぶ第一弾として”株式投資”のポイントを学びます。

一見まったく無関係に映るかもしれませんが、蒙驁の戦い方こそ株式投資の極意といえます。

 

蒙驁(もうごう)のプロフィール

蒙驁は、斉の国の出身です。中華で最も東側にある国で秦とは正反対の立地にあります。

当初、蒙驁は斉で武将をしていましたが、隣国趙の三大天(≒競合他社のエリート社員)である廉頗(れんぱ)に連戦連敗。斉での出世の道を絶たれて息子の蒙武(もうぶ)を連れて秦の国に流れてきます。

秦で士官をした蒙驁は着実に実績を積み重ね大将軍となります。重要な戦いに幾度となく任されたのち、孫の蒙恬や信ほか多くの配下に囲まれて天寿を全うします。

息子に秦国髄一の武力を誇る蒙武、孫に蒙恬、蒙毅(もうてん)がいます。

 

蒙驁(もうごう)の戦い方

蒙驁は基本に忠実な武将です。

先の昌文君と嬴政の会話を引用すると、

嬴政「蒙驁とはどんな武将か」

昌文君「極めて凡庸な将軍です」

壁「凡庸…」

昌文君「『白老』という名で列国に知れ渡っていますが 戦いぶりは常に定石通り 冒険をおかさず普通に戦い普通に勝つ この律を決して乱さない 彼は強き敵に勝つことは難しいですが 弱き相手には絶対に失敗がありません

となります。

 

1.常に定石通り

定石とは、”囲碁で昔から研究されてきて最善とされる、きまった石の打ち方”(デジタル大辞林)のことをいいます。

このことは、蒙驁が戦いというものについて深く研究している証拠であり、その知識の蓄積が極めて豊富であることを意味します。つまり勉強家、努力家ということができます。

 

2.冒険をおかさず、普通に戦い普通に勝つ

これができたら苦労はしません、という至極の誉め言葉といえるかもしれません。

人間は感情の生き物ですから、勝ち続けるとどうしてもおごりがでたり気が緩むことがあります。一方、負けが続くと自らを卑下したり熱くなって無茶をしたりすることがよくあります。

冒険をおかさないということは、臆病という意味ではなく常に冷静沈着であるといえます。

 

3.この律を決して乱さない

いわゆる”マイ・ルール”の徹底です。

蒙驁は戦い方の「型」(フォーム)を確立しています。

そこにはこれまでの先人の戦いから学んだ知識と自らの戦いの実践から学んだ知恵とを組み合わせて導き出した蒙驁独自の戦い方についての新しい定石といえるものです。

 

すなわち戦いにおける「守り」の考え方です。

大将である蒙驁は本陣でどっしりと構え、取り乱さず大局観をもって指示を出しています。小さな敗戦をした際には味方を鼓舞する言葉やねぎらいの言葉をかけます。そうやって鉄壁の守りをしきます。

 

攻め」については、蒙驁のふたりの副将である王翦と桓騎が担います。いずれも一癖ある将軍ですが、ともに戦の天才でもあります。

ちなみに王翦と桓騎の戦い方について蒙驁が口をはさんでいるシーンは見られません。そのため両者には自律的に戦いを進める権限を与えていると考えられます。

現代に置き換えると経営者・蒙驁、特殊な知識や技能をもつ専門家・王翦と桓騎といった関係性でしょうか。

 

まとめ~株式投資にどう生かすか

このように、蒙驁は戦いにおいて、守りを徹底すること、攻めは無理をしないこと、というふたつのマイ・ルールを設定しています。

蒙驁はこのたったふたつの単純なマイ・ルールに対して、徹底してブレないで実行してきたため、秦国で着実に実績を残すことができたと考えられます。また作中では天寿を全うした珍しい人物でもあります。マイ・ルールの徹底がもたらした天運ということもできるのではないでしょうか。

 

ここまでみてきた蒙驁の戦い方を株式投資に応用すると、

(1)マイ・ルールをつくる

(2)マイ・ルールを徹底する

の2点となります。

 

利確(利益確定)・損切り(損失を確定)のタイミングの数値化、銘柄の選び方、購入のタイミングのデータ化、などについてマイ・ルールを設定することが大切であり、設定したルールを徹底することがあわせて大切となります。

 

当たり前と思うかもしれませんが、”普通に戦い普通に勝つ”、これ以上の極意はありません。

蒙驁の人生観・勝負勘が表現されている最大限の賛辞といえます。

 

私自身、この機会に、もう一度しっかりと株式投資の定石を勉強すること、加えて、実践では慌てず焦らず取り乱さず、大局観をもって資産運用をおこなうためのマイ・ルールをつくりあげたいと思います。

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 21世紀の生き方・働き方 , 2018 All Rights Reserved.