平成最後「みんなのサラリーマン川柳」優秀100句発表! 高齢社会の働き方を暗示!

こんにちは、さんちゃんです。
1月22日、第一生命による「みんなのサラリーマン川柳」優秀100句が発表されました。
今年で32回目を迎え、その年その年の悲喜こもごもを表現した年度末の風物詩です。
第一生命のプロジェクトページでは3月15日まで最優秀賞の投票を受けつけています。
せっかくですので、優秀100句を紹介しながら感想を書いていきます。
優秀100句の一覧
(第一生命「みんなのサラリーマン川柳」プロジェクトのホームページより)
盆踊り
なるほどマン
ことは
真珠2シャイ
白いカラス
チコちゃん55歳
島根のぽん太
下の気持ち
クズギルティ
悦
安田 蝸牛
あんどらごら
人生百彩
しーちゃんのばあば
忘却の人
うみうし
組織の駒
天童のサイトーです。
赤塚不二子
生一丁喜んで
くら
さごじょう
おたやん
みつ豆
パスタ
怪傑もぐり33世
全て最優先
松戸ラガー
シャアの友人
リトルプー
ぴんけろ
よみ人知らず
柳川良紗
のあ
ハルル
ゆうこりん
玉ねぎ頭
カマキリ
喜夢多来
しぇありんぐ、え?好みー?
ぽん吉
とん吉
なにわのあっちゃん
トンケイ
ご同輩
しーしーちゃん
うどんはいから
逆ペリカン
カープひろし
光男
また旅
べごちゃん
毎朝大変
調整くん
仮面夫婦
ケンシロウ
よみ人知らず
じゅん
ナナハン親父
再任用
ノア
みらいむ
リオカウル
まじめ人間
国語辞典
アカエタカ
紫柳(シリュウ)
マリちゃん
糟糠の妻
A.I.
ゆうちゃん
ひぐらし
蓼喰う虫
仮面妻
団塊世代
宅配便
甘酒
あやまる
きの子
NO MAN
一生船乗り
モグたん
ウエスト半端ねえ!
田中十字路
マニョ
公私混同
ワンオペ育児
にしびん
散らかりカレンダー
小豆
嶋 一
みっちー
のりちゃん
紙風船
ほのぼの
七色とうがらし
疲れる
しん
もりもりタイム
なお、注釈として、「※川柳・雅号は、すべて応募者の表記にしたがっているため、一部当て字等での表記で掲載しています。また、作品の著作権はすべて第一生命に帰属しています。無断での転載、使用はご遠慮ください。NO.18、NO.53は地元サラ川入選句。」とあります。
平成最後のサラリーマン川柳
毎年、サラ川を楽しみにしていますが、いずれも力作です。
クスっと笑える句もあれば、切実に共感できる句もあります。
今年の句をざっくり見渡すと、定番の夫婦ネタ、子どもネタ、話し相手はペットネタ、同僚・上司部下ネタに加え、時事ネタとして「U.S.A.」(DA PUMPによるカバー曲。2018年の印象に残るナンバー)や「そだねー」(冬季オリンピックでのカーリング女子の言葉)、AI(人工知能)、さらには5月の10連休にからめたネタなど盛りだくさんです。
そのなかでも気になったのは、定年延長や再雇用など働き方改革にかかわるネタが少なくないことです。
そこには高齢者本人の気持ちを代弁するものや、ご夫婦のやりとりもあれば、若者視点による句もありました。
たとえば、
No2.人生の 余暇はいつくる再雇用
No7. ゴール前 延びる定年 老い越せない
No.69. 定年が 手招きしつつ 遠ざかる
などは、いつまでたっても働く生活が続いている人生を自虐的に詠んでいます。
健康であることの裏返しととらえることもできますが、そろそろゆっくりしたいという気持ちがすごく伝わってきます。
また、
No61. 給料も シニア割され 半額に
は、定年前とほぼ同一の仕事をしているにも関わらず再雇用のあとは給料が半減したことを嘆いている句です。
なお、2018年6月1日にでた最高裁判決では、定年後の再雇用において労働条件が低下することに対して、一部警鐘をならしています(すなわち不合理な減額は不可というもの)。
今後、給料を含めてどのあたりが再雇用における適正な労働条件といえるのか議論がなされると思われます。
さらに、再雇用された高齢労働者と、その高齢労働者と同じ職場で働く元部下の心情を詠んだのが次の二句です。
No6. 再雇用 機能の部下に 指示仰ぐ
No67. やっと縁 切れた上司が 再雇用
これからますます増えるであろう「職場あるある」となっています。
定年後再雇用の高齢労働者がどのような仕事をするのか、立場はどうなるのか、などについて、高齢者本人と受け入れる職場のスタッフ(元部下や同僚の場合も少なくない)で事前に調整して共有しておくことが極めて大切となります。
そして最後に、
No51. 趣味探し 定年前の 大仕事
仕事一筋で長年お勤めになった人ほど「大仕事」になります。
「人生100年時代」ですから、仮に70歳まで働いたとしても、そこから30年の人生があります。
どのように過ごすのか、定年直前になってからでは間に合わないかもしれません。
40代、50代のうちからじっくり計画を立てておいたほうがよいかもしれません。