「中華カレー」人気が浸透中! 新しいヒット商品のつくり方を考える!
こんにちは、さんちゃんです。
『食品新聞』でおもしろい記事をみつけました。
いま、巷では「中華カレー」の人気がじわじわと浸透してきているとのことです(「「中華カレー」人気じわり メニューや商品の開発進む」食品新聞2019年2月1日配信)。
ちなみに、食品新聞は「グローバル時代の食品・酒類、そして機器・資材など関連業界から圧倒的に支持されている食品総合情報紙」(食品新聞社webページより)として、昭和21年(1946年)に発刊して以来、主に流通業界で広く講読されている新聞です。
大人気メニュー「中華」×「カレー」のコラボ!
「中華料理」と「カレーライス」、いずれも日本人が大好きな定番メニューです。
記事によると、もともとは横浜や神戸の中華街で働く店員さんのまかない料理だったようです。
それを近年商品化したところ、常連客からの人気に拍車がかかり、現在ではTVや雑誌の取材を受けるなど一般にも浸透してきているようです。
大人気メニューと大人気メニューのコラボですから、おいしくないわけがありません(食べたことはないのですが…)。
想像しただけでもよだれが出てきそうです。
ちなみに「中華カレー」の確立された定義はないようです。
中華街にあるお店では、それぞれのお店で中華料理の具材や調味料とあわせてカレーの香辛料などを加えて提供しているようです。
そして、神戸南京町にビーフンと焼小籠包の専門店を子会社にもつ「ケンミン食品株式会社」(ケンミンの焼きビーフンで有名)が「中華街カレーライスの素」を販売しているのだとか。
これを使えば中華街まで行かなくても中華カレーを自宅でつくることができます。
中華料理とカレーライスが両方大好きだという人はチャレンジあるのみです、
私も知らなかったので、さっそく食べてみようと思います。
調味料 フライパンで作る 中華街カレーライスの素 2食入×5袋【常温商品】 カレー スパイス おかず ご飯のお供 ケンミン※レトルトカレーではありません
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ
商品企画やマーケティングで働く人のバイブルでもあるジェームス・W・ヤング『アイデアのつくり方』に有名なフレーズがあります。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということである。」
今回の事例では、中華料理とカレーライスの組み合わせです。
繰り返しになりますが、いずれも確立された既存の人気メニューです。
その両者を組み合わせたことで、さらに新しい人気メニューの誕生へとにつながるアイデアとなっています。
先日ブログで紹介したカツカレーも、カレーライスととんかつという人気メニューの組み合わせです。
【関連ブログ】
1月22日は「カレーの日」 給食&家庭の味で大人気
さらに『アイデアのつくり方』は、料理だけでなく様々な商品・サービスでヒット商品を生み出す際に活用されている普遍的な考え方となっています。
たとえば、日経トレンディ発表の「ヒット商品2018ベスト30」をみると、
西の横綱「TikTok」は、動画投稿共有サイトと口パク音楽の組み合わせで若者に大ヒットしました。
大関には「スマホペイ」(東)、「サブスクリプション」(西)が入っています。
スマホペイは「スマホ」と「決済」の組み合わせでいまやスマホひとつでコンビニでの買い物からファミレスの食事までできるサービスです。
サブスクリプションとは料金定額サービスのひとつですが、喫茶店、ラーメンなど飲食店から、衣服、さらには自動車(トヨタが月額で好きな自動車乗り放題)など「既存商品」と「定額料金」の組み合わせとして急成長しているサービスになります。
他にもヒットした商品やサービスを分析してみると、まったくゼロから新しいものをつくりだすというよりは、既存の商品やサービスを追加したり、使用シーンや想定顧客を変更してみるなどして新しい組み合わせをつくりだしているパターンが大半を占めます。
もし新しい商品やサービスを考える仕事をしている人や、これから商品企画の仕事に就きたいと考えている人は、既存の商品・サービスと●●を組み合わせるとおもしろいなどとたくさん考えることで次の大ヒット商品につながるアイデアが生まれるかもしれません。