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米朝首脳会談合意に至らず! 今後の鍵を握るのは中国の反応?

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

2月28日に2日間におよぶアメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長による米朝首脳会談は合意文書の調印や共同声明はおこなわれませんでした。

 

当事国である両国はもちろん、今回の首脳会談に注目していた日本、中国、韓国などアジア諸国は対応におわれています。

 

日本~安倍首相はトランプ大統領を全面的に支持、日朝首脳会談も視野に~

米朝首脳会談が合意に至らなかったことについて、夜におこなわれた安倍首相とトランプ大統領の電話会談で安倍首相はトランプ大統領の決断を全面的に支持しました。

 

「安易な譲歩を行わず、同時に建設的な議論を続け、北朝鮮の具体的な行動を促していく、そのトランプ大統領の決断を日本は全面的に支持いたします」(安倍首相)

また拉致問題については、トランプ氏が初日の金正恩(キム・ジョンウン)党委員長との会談で日本側の考えを伝え、その日の夕食会でも再び問題提起したと明らかにし、「次は私自身が金党委員長と向き合わなければいけない」とあらためて意欲を示しました。

出所)「首相「トランプ大統領の決断を支持」、米朝会談受け電話会談」TBS NEWS(2019年2月28日配信)

 

また、日本では米朝首脳会談の合意至らずという第一報が入ってきた当初は大きな経済不安が起こるのではないかと警戒心が強まりましたが、月末月初にあたる2月28日、3月1日の株式市場へのマイナスインパクトはそれほどみられず、NYダウとともにむしろ株価は向上することになりました。

明日以降どうなるか、その動向に注視しなければいけませんが、まずは落ち着きを取り戻した年度末相場ということになりそうです。

 

韓国~政府の戸惑い、株価の下落~

今回の米朝首脳会談が合意に至らなかったことについて、最も驚きをもって伝えられたのは韓国のようです。

米朝首脳会談について、韓国大統領府の報道官は論評を発表し、「残念だが今後も対話が続くことを期待する」と述べている。

韓国大統領府・金宜謙報道官「トランプ大統領と金正恩委員長がきょうの会談で完全な合意に至れなかったのは残念に思う」

出所)日テレNEWS24(2019年2月28日配信)

 

経済への影響も大きく、報道を受けた直後から韓国の株価が下落したとのニュースが入ってきました。

 

中国~北朝鮮に非核化をすすめていた~

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)氏が1月初めに中国を訪問した際、習近平国家主席が「非核化からしなければならない」と述べていたと、韓国日報ウェブ版が2月27日に報じた。北京特派員が朝中首脳会談録の抜粋を入手したとしている。

韓国日報の報道が事実だとすれば、トランプ米大統領との会談を前に訪中して支援を要請する金正恩氏に対し、中国が非核化を迫っていたことになる。

出所)「「先に非核化せよ」 中国も金正恩氏に圧力か 1月の朝中首脳会談録を入手と韓国紙が報道」アジアプレス・ネットワーク2019年3月2日配信

 

1月に中国を訪問した金正恩委員長に対して中国の習近平国家主席が発言したとされるものです。

米朝首脳会談の前におこなわれた発言ですから、今回の首脳会談を習近平国家主席がどのようにとらえているかが重要となります。

 

首脳会談終了後に帰国したアメリカのトランプ大統領は「(非核化で)合意を結べば経済面で素晴らしい未来を手にするが、核兵器がある限り、いかなる未来もない」(「核兵器ある限り「未来ない」=米朝首脳会談は「生産的」-トランプ大統領」時事通信2019年3月3日配信)とあらためて記者団に発言しています。

 

これまで、アメリカ対北朝鮮、そしてその後ろ盾となっているといわれる中国ともアメリカ対中国・北朝鮮という図式が一般に想定されていました。

しかし、核兵器問題に関して、もしアメリカと中国が同じ視点から北朝鮮に非核化をすすめているとなると、外交、政治、経済におけるアメリカと中国の関係性に変化がみられるかもしれません。

 

中国・習近平国家主席のこれからの発言に注目が集まっています。

 

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