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起業、失敗の後に・・・、与沢翼氏の再起からみえてくること

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

本日は、FRIDAYと日経ビジネスの記事から、起業失敗からの再起について考えていきます。

 

与沢翼氏のカムバック・ストーリー

かつて「秒速で1億円を稼ぐ男」と宣伝し、ネオヒルズ族ともてはやされた与沢翼(よざわつばさ)氏が経営破綻したのは2014年のことです。

 

その後、シンガポールに移住し、現在はドバイを拠点に株式投資や不動産投資などで再び数十億円の資産を手にした与沢さんのカムバック・ストーリーが話題を集めています。

 

’14年4月、3億円超の法人税未払いが明らかになり、会社が秒速で経営破綻。男は失意のなかで、そう語った。だが、与沢翼(36)は死んでいなかった。それどころか、さらにカネ持ちになって復活を遂げていた。

「’14年に会社を畳んで、カネも友人もオンナもすべて失いました。日本にはもういられないと思い、シンガポールに移住した。正直、『逃げたい』という気持ちもありましたね。シンガポールに行ったのは、特別な理由があったわけじゃありません。たまたま旅行で行って、シンガポールに新しい可能性と熱量を感じたから。それだけです」

出所)「与沢翼が再び資産70億円の富豪に 彼の人生を変えた「妻と息子」」FRIDAY(2019年4月7日配信)

 

すべての誘惑を断ち切り、ストイックな生活をすることでマスコミを賑わせていた頃の小太り体系が嘘のようなダイエットにも成功しています。

この与沢さんの実体験からなる誘惑の断ち切り方、ストイックな生活、そして経済的な再起については、与沢さん自身の言葉でYouTubeなどで発信されています。

 

先月には新しく書籍も出版されて、一時の飛ぶ鳥を落とす勢いが戻ってきたような印象を受けます。

 

ブチ抜く力 [ 与沢 翼 ]

 

ちなみに、秒速で1億円を稼ぐ男と称されていた時代の書籍はこちらです。

 

秒速で1億円稼ぐ条件 金持ちと貧乏の二極化時代を勝ち残る方法 [ 与沢翼 ]

 

 

現在、日本に滞在されているようですが不動産ビジネスの一環で戻ってこられているようで、現在の生活の拠点はドバイとなっているようです。
そこで奥様と子どもと生活していらっしゃいます。

 

20代の頃の起業も、一度失敗を経験してから30代後半で復活された起業も、いずれを語る上でも与沢さんが只者ではないことは明白です。

 

記事やYouTube、書籍などを見聞きするなかでどうしてもモヤモヤする箇所がありますが、それは日本で再起したのではなく、シンガポールに移住されて再起を図り復活されたということです。

 

与沢さんは日本から逃げるようにシンガポールに移り住んだと言っていますが、日本という国が、起業や失敗に対して、もっと寛容であってもよいのではないかと感じた次第です。

 

「起業、失敗の後」『日経ビジネス』2019年4月8日号から

時期を同じくして、『日経ビジネス』2019年4月8日号に「起業、失敗の後」という特集が掲載されました。

 

そこには、起業に失敗した6名の元経営者が実名でインタビューに答えています。

 

シンガポールに何があるのか?

そのなかの一人である神尾隆昌さんはスマホアプリの会社を設立6年で倒産することになりますが、その後、シンガポールに渡り現地の大学でアジア経済を学び、そこで知り合った元経営者とともに新しい会社を設立しています。

 

ここでも「シンガポール」という国が登場します。

さきほどの与沢さんも日本からシンガポールに移住した理由を「たまたま」と言っていますが、シンガポールには何か特別なものがあるのかもしれません。

 

起業することの意義

日経ビジネスの特集では、起業で鍛えられる「生き抜く力」について次の3点を指摘しています。

 

1.失敗しても「次」の成功確率が上がる

「経営者の年齢が同じだとすれば、初めて起業する人よりも2度目の企業をする人の方が、黒字を達成できる」という川上淳之・東洋大学准教授の研究成果が紹介されており、1度の失敗で自己破産や生命の危機に陥るなどといった致命傷となる以前の経営環境は大きく変化していることが指摘されています。

 

2.再就職しても活躍の可能性が増える

一度失敗した元起業家を積極的に採用しているベンチャー企業が紹介されているように、学生時代や20代での起業失敗経験は、その経験自体が評価の対象となる可能性が増えています。

 

3.社会性が備わり人間的に成長できる

それまで他人を見下した言動や行動をしていたが、24歳で起業してその後失敗したことによって、不要なプライドを捨てることや温かい間関係を手に入れることにつながったと語る元起業家の事例が紹介されています。

 

起業、失敗、そして再起することで成功の可能性が高まったり、より良い人間関係の構築ができるのであれば起業することも人生の選択肢のひとつと考える人が増えるかもしれません。

 

とはいえ、日本では失敗に対する許容範囲が狭いイメージがありますし、成功者への妬みや成功した人が転落することを面白おかしく取り上げる風潮がなくなったわけではないようにも感じます。

 

繰り返しになりますが、起業や失敗に対して寛容な社会となることが経済成長や活性化につながるのではないでしょうか。

 

 

 

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