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消費税増税はどうなる!? この時期の萩生田幹事長代行の発言の意図は??

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

4月18日(木)にインターネットニュース「真相深入り!虎ノ門ニュース」に出演した萩生田光一(はぎうだこういち)自民党幹事長代行の発言が波紋を呼んでいます。

 

萩生田光一幹事長代行の発言が波紋を広げる!

ことし10月の消費税率の引き上げについて、自民党の萩生田幹事長代行は、日銀が7月に発表する短観=企業短期経済観測調査の内容次第では、延期もありえるという認識を示しました。また、「増税をやめることになれば、国民の信を問うことになる」とも指摘しました。

萩生田幹事長代行は、インターネット番組で、消費税率の10%への引き上げについて、「景気がちょっと落ちている。ここまで景気回復してきたのに、万一腰折れしたら、何のための増税かということになる」と述べました。

そのうえで、「次の日銀の短観をよく見て、『本当に、この先危ないぞ』となったら、崖に向かってみんなを連れて行くわけにはいかないので、違う展開はある」と述べ、日銀が7月に発表する短観の内容次第では、消費税率の引き上げの延期もありえるという認識を示しました。

また、萩生田氏は、「増税をやめることになれば、国民の信を問うことになる」とも指摘しました。

出所)「自民 萩生田氏 日銀短観の内容次第で消費税延期も」NHK NEWS WEB 2019年4月18日配信

 

萩生田発言のポイントは、

(1)7月発表の「日銀短観」の内容次第で増税延期もあり得る
(2)増税延期ということになれば、国民の信を問う≒選挙をおこなう

の2点に集約できます。

 

萩生田発言を受けて、与野党さらには経済界などから様々な反応が聞こえています。

 

自民 森山国対委員長「党として議論していない」
石破元幹事長「国民に対して無責任だ」
公明 石田政調会長「延期する状況ではない」
立民 福山幹事長「『信を問う』は衆院選 準備を加速化」
国民 舟山参議院国対委員長「信を問う前に反省を」
共産 志位委員長「増税なら政権もろとも吹き飛ばす決意」
希望 松沢代表「公言取り下げなら大失政」
社民 又市党首「そういう声が出てきて当然」
日商 三村会頭「信じられない発言」
連合 神津会長「予定どおり引き上げるべき」

出所)同上

 

この時期からの変更を示唆する発言に対して驚きと否定的意見が多くを占めているようです。

 

萩生田発言を踏まえ、菅義偉官房長官は、これまでと同様に「リーマンショック級の出来事が起こらない限り消費増税をおこなう」と強調しています。

また、麻生太郎財務大臣や二階俊博幹事長も否定的な発言をしています。

 

とはいえ、萩生田幹事長代行が時の総理しか使うことがないような「信を問う」という発言をしていることや、安倍晋三総理大臣と極めて近しい関係にあることから、さらなる憶測が広がることになりました。

 

翌日には萩生田幹事長代行自らが総理の関与を否定し自身の発言は独自の見解であると語っています。

自民党の萩生田光一幹事長代行は19日、10月の消費増税延期の可能性に言及した自身の発言について「10%(への引き上げ)を国民にお願いする基本姿勢に変わりはない。私個人の見解を言った」と釈明した。「政府と(発言に際して)話していない」とも述べ、安倍晋三首相の意向を背景にした発言だとの見方は否定した。党本部で記者団に語った。

出所)「消費増税延期論は個人の見解、萩生田氏が「首相の意向」否定」毎日新聞2019年4月19日配信

 

 

安倍晋三総理の真意はどこにあるのか?

政財界で波紋を広げている萩生田発言ですが、安倍晋三総理は4月20日の街頭演説において消費税増税を財源とした教育の無償化の実現に向けた発言をしています。

 

安倍総理は、大阪での街頭演説で消費税の増税分を財源とする幼児教育・保育の無償化を10月から行うと改めて表明。“10月の増税の延期もあり得る”との考えを示し、波紋を広げている側近の萩生田幹事長代行の発言を打ち消した形です。

出所)「安倍首相 “増税延期発言”打ち消す」TBS NEWS 2019年4月20日配信

 

安倍総理の真意はどこにあるのでしょうか、本当に萩生田幹事長代行の発言は独自の見解を語っただけの単純なスタンドプレーであったといえるのでしょうか、謎は深まるばかりです。

 

政界では国民の反応をみるためにあえて萩生田幹事長代行に発言させたという見方も広がっています。

 

いずれにしてもゴールデンウィーク明けにどのような議論になっているのか、そして7月の日銀短観の結果が注目されます。

 

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