井上尚弥、圧巻のKO劇! 5階級制覇の英雄ノニト・ドネアとの決勝へ!
こんにちは、さんちゃんです。
WBSSバンダム級準決勝第2試合~井上vsロドリゲス開戦!
ボクシングWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)、バンダム級準決勝が日曜日午前4時からスコットランドのグラスゴーで開催されました。
対戦カードは、
井上尚弥(日本):17勝0敗、WBA世界バンタム級チャンピオン
エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)19勝0敗、IBF世界バンタム級チャンピオン
です。
ともに26歳で無敗のチャンピオン同士の激突ということで前評判も高く事実上の決勝戦(バンダム級の世界一を決める戦い)といわれていました。
結果はなんと・・・
試合の模様はWOWWOWが生中継をしていました。
試合終了後には、さっそくネットニュースやYouTubeなどに映像が出回っています。
結果はなんと、
井上尚弥選手の2回1分19秒TKO勝ちとなりました。
WBA世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は18日(日本時間19日)、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)準決勝(スコットランド・グラスゴー)でIBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に2回1分19秒TKO勝ち。新たにIBF王座を獲得し、2団体王者となった。この日の勝利でボクシング界最高の権威を持つ米誌「リング」認定のバンタム級王者に輝いたモンスターについて、同誌は「モンスター以上の大物などいない」と脱帽している。
出所)「井上尚弥、認定ベルトかけた米リング誌も大絶賛「モンスター以上の大物などいない」」THE ANSWER(2019年5月19日配信)
試合は1ラウンドの3分間は、互いに様子見で左のジャブを打ち合ったり、カウンターのタイミングを見計らって右のパンチを繰り出すなど静かな出足となりました。
見ていた感じだと、五分五分か、井上の方がパンチをもらっているようにも見えました。
しかし、2ラウンドがはじまって井上のワンツーが決まり、その後は井上の距離での戦いとなり互いにフックが空を切った後に井上による右ボディからの左ショートストレートがロドリゲスの顔面を捉えました。
あっさりと尻餅をつくダウン。
かろうじて立ち上がりますが、すかざず井上の猛ラッシュにより、ボディブローで2回目、3回目とダウンを奪ったところでレフェリーが試合を止めました。
まさに「モンスター」の異名に恥じない戦いぶりで、もはやバンダム級では敵なしといったところです。
これで井上尚弥選手の戦績は、18勝無敗16KOとなりました。
この試合でIBF世界バンタム級チャンピオンのベルトを獲得しましたので井上選手はバンダム級で2団体統一王者となります。
井上選手がこれまでに獲得したチャンピオンベルトは、
WBC世界ライトフライ級チャンピオン
WBO世界スーパーフライ級チャンピオン
があります。
今回のバンダム級の2本を加えて「3階級王者」で「現2団体統一王者」というすさまじいチャンピオンになります。
決勝は5階級王者「フィリピンの閃光」ノニト・ドネアと!
これで井上尚弥選手はWBSSで決勝戦へとコマを進めることになりました。
前評判どおりとはいえ、相手も無敗でチャンピオンになったような人たちを1回や2回といったはやいラウンドでKO勝ちをおさめるわけですから本当に底が見えません。
もっと長い時間みていたいと思う自分と、苦戦している姿が想像できないと思う自分とがいます。
さて、決勝戦は「フィリピンの閃光」の異名を持つ5階級王者として伝説のボクサーのひとりノニト・ドネア選手です。
36歳の大ベテランで、戦績は45戦40勝(26KO)5敗となります。
無敗の井上選手と比較するとパッとしないようにみえるかもしれませんが、5階級にわたってチャンピオンベルトを巻いた人ですから、その階級ごとの最強のボクサーに勝利を積み重ねてきた勝負センスは抜群です。
そもそも年齢が高齢ということもあり、WBSSでも当初は「昔の名前ででています」程度の注目しかありませんでしたが、そこはやはり歴戦の強者、試合ごとに完璧な調整をおこない勝ち上がってきました。
井上-ロドリゲス戦が終わったあとの井上選手のヒーローインタビューでは、観戦に訪れていたドネア選手もリングにあがり最高の試合に向けた意気込みを語りました。
これでWBSSバンダム級もいよいよ井上尚弥VSノニト・ドネアの決勝戦を残すのみとなりました。
年内の開催が予定されていますが、新しい伝説の幕開けとなりそうです。