英国首相にボリス・ジョンソン氏、「合意なき離脱」に突き進むのか!? 世界経済への影響は!?
こんにちは、さんちゃんです。
参議院選挙がいまいち盛り上がることなく終了しましたが、英国では実質的に新しい首相を選ぶための党首選がおこなわれました。
英国ボリス・ジョンソン新首相が誕生!
メイ首相の辞任による、イギリスの新首相に与党保守党のボリス・ジョンソン氏が就任することが決定的となりました。
メイ首相を最後まで悩ませた「EUからの離脱」(ブレグジット)に対してどのようなかじ取りをするのか注目が集まっています。
英与党・保守党は23日、欧州連合(EU)離脱強硬派のボリス・ジョンソン氏(55)を次期党首に選出した。ジョンソン氏は24日に首相に就任し、合意の有無にかかわらず10月末にEUからの離脱(ブレグジット)実現を目指す。
…中略…
同氏はEUと離脱協定案の再交渉を目指すが、不可能であれば「合意なき」離脱も辞さない姿勢を鮮明にしている。しかし、英議会がこれに反発すことは必至で、ジョンソン氏の首相就任によって、ブレグジットを巡る新たな攻防が始まる可能性が高い。また、保守党が北アイルランドの民主統一党(DUP)の閣外協力を仰ぐ必要があることも問題を複雑にする。出所)「英次期首相にジョンソン氏、24日就任へ 「合意なき離脱」強行も」ロイター2019年7月23日配信
すでによく知られているとおり、ジョンソン新首相は離脱強硬派と言われています。
そして、これまでも過激な発言やパフォーマンス、加えて女性問題などの醜聞、さらにはボサボサの金髪と、アメリカのドナルド・トランプ大統領を似ている点が多いことから「英国版トランプ」などと言われたりもします。
メイ英首相の後任に決まったジョンソン次期首相はファーストネームの「ボリス」の呼び名で知られ、ボサボサの金髪がトレードマーク。
2016年の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で離脱派を勝利に導く立役者となった。ただ、EUをナチス・ドイツになぞらえ、イスラム教徒の女性の服装をばかにするなどの過激な言動から「英国版トランプ」と呼ぶ声もある。出所)「ボサボサ髪の「英国版トランプ」=過激な言動に反発も-ジョンソン氏」時事通信2019年7月24日配信
2019年10月は世界の政治経済の山場を迎える!
イギリスのEU離脱に関して、EU側は再交渉には応じない姿勢をみせています。
そうした状況でジョンソン新首相が誕生したことから、ハードブレグジット(合意なき離脱)の可能性が高まったとゴールドマン・サックスが指摘しています。
その期日は、10月末日です。
日本では10月1日より消費税増税がおこなわれる予定となっていますので、今年の10月は国内外で政治経済を揺れ動かすかもしれないイベントが立て続けにおこなわれることおこなれることになります。
また、本日24日にWTOで議題となっている日本と韓国の貿易に関する優遇廃止やホワイト国除外問題も、その結果次第では世界の政治経済に大きな影響を及ぼします。
同時に米中の貿易摩擦の問題、ホルムズ海峡の問題、などなど重要かつ難しい問題が目白押しです。
世界のトップリーダーたちがどのような落としどころをみつけて問題の収束を図るのか、全く想像ができませんが、破壊的な結末にならないことを祈るばかりです。