迷走するJDIの不適切会計問題・・・、再建は可能か！？
こんにちは、さんちゃんです。
巨額（約6億円弱）の金銭を着服していたとして懲戒解雇された元幹部がその後死亡（自殺とみられる）したことで、ますます闇が深くなっている印象を与えてしまったJDI（ジャパンディスプレイ）ですが、続報が入ってきました。
営業利益の底上げ疑惑！？
経営再建中の中小型液晶大手ジャパンディスプレイ（JDI）が元幹部からの通知を受けて行った不適切会計疑惑の調査で、過去の決算で営業利益を底上げしていた疑いがあることが25日、分かった。同社は利益底上げの疑いについて「社外委員のみで近く設置する第三者委員会の調査に委ねる」（広報部）と説明している。調査結果によっては再建の行方に影響が予想される。
…中略…
不適切会計疑惑は、会社の資金を着服したとして18年12月に懲戒解雇された元幹部が今年11月下旬、JDIへ送ったメールで浮上。元幹部は「不適切な会計処理を行っていた」「経営陣からの指示があった」と主張したが、その後、死亡した。自殺とみられる。
JDIは今月12日、独立系投資顧問会社いちごアセットマネジメントのグループと800億～900億円の資金調達に向けて基本合意したと発表した。いちご側には不適切会計疑惑を説明しており、「現時点で資金調達交渉への影響はない」と強調している。しかし、疑惑の全容は判明しておらず、予断を許さない状況が続きそうだ。
出所）「JDI、利益底上げか 不適切会計疑惑」時事通信2019年12月26日配信
社内調査から一歩離れて、社外委員のみによる第三者委員会で調査がおこなわれるとのことですが、キーマンの死亡という痛ましい出来事もあり、真相究明には時間がかかりそうです。
同時に、政府系ファンドの公的資金を再三受けているにも関わらず（しかも、さらに支援を受けることがほぼ確定している）、再建できずにいるJDIには厳しい目が向けられることになりそうです。
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JDIの株価の動向は？
渦中のJDIですが、本日の株価は前日比1円安の73円（－1.35%）となりました。
一報が入った昨日（25日）に80円超から71円まで9円ほど下落していたところから74円まで戻していたことで下げ止まり感もあったのだと考えられます。
とはいえ、12月に入り可株価が持ち直していたところでの報道ということもあり、積極的な買い支えとはいかなかったようです。
真相解明の実質的な進展もみられないこともあり、もやもやしたまま2019年を終えることになりそうです。
JDIは、政府と日本を代表する企業群から発足した国策企業ですのでクリーンな経営を心掛けてほしいものです。
