漫画『キングダム』に学ぶ日本の新型コロナ対策!!
こんにちは、さんちゃんです。
全都道府県で「緊急事態宣言」解除!!
新型コロナウイルスへの対応として4月7日に発令された「緊急事態宣言」ですが、本日25日、47都道府県すべてで解除されることになりました。
安倍晋三首相は25日、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言について、北海道と首都圏の東京、埼玉、千葉、神奈川の計5都道県で解除を表明した。4月7日に7都府県を対象に初発令してから49日間で、既に解除した42府県を含めて全都道府県への宣言が終了。各地域は外出自粛や休業要請の緩和、学校再開を段階的に進める。
出所)「緊急事態宣言、全面解除と首相 49日間、北海道と首都圏も終了」共同通信2020年5月25日配信
いきなり新型コロナ以前の生活に戻るわけではありませんが、新たな第一歩を進み始めたといえそうです。
不思議な日本の新型コロナ対策!?
この間、日本の新型コロナウイルス対策については日本国内からも、また諸外国からも不可思議にうつっていたようです。
新型コロナウイルスの感染対策で日本は、2月のクルーズ船の隔離停泊以来、海外からの批判にさらされてきたが、最近、認識が改められつつある。数字は雄弁で、日本の感染死亡率が突出して低いからだ。日本の対応に懐疑的だった米外交誌はこれを「奇妙な成功」と評した。香港メディアは、日本人の規範意識の高さが導いた結果と分析した。だが、まだ気を緩める時ではないのは明白。ウイルスとの闘いでの勝利は、なお先だ。
≪ポイント≫
・日本の感染死亡率の低さは奇跡的である
・単なる幸運か、政策が良いからかは不明
・東アジア人は欧米人よりもルールに敏感
・超高齢社会の日本は肺炎の治療法を開拓
出所)「【世界の論点】コロナ対策 日本再評価 米紙「奇妙な成功」 香港紙「称賛すべき規範意識の高さ」」産經新聞2020年5月20日配信
産經新聞では、これまでの日本のコロナ対策について、アメリカや香港での評価をとりあげています。
そこでは、厳格な「都市封鎖」(ロックダウン)をしていないにも関わらず、感染者数・死亡者数が先進諸国のなかで非常に少ないこと、そこには日本人の文化や生活習慣があるのかもしれないといった論評がなされています。
このあたりの論評は、新型コロナウイルスによる感染拡大が始まった頃から常に言われてきたことなので詳細は省きますが、日本の新型コロナ対策が再評価されているという視点は重要となっています。
残念ながら、日本人はある種独特の自虐史観がありますので、自国である日本政府の新型コロナ対策を評価していない人がすくなくありません(国内のアンケートでも、国際的なアンケートでも自国政府の対策を評価する割合が低い結果となっている)。
とはいえ、現段階での新型コロナ対策における日本の優位性は先進諸国の惨状をみるに揺るぎないものと言えそうです。
そこで久方ぶりの漫画に学ぶシリーズとして『キングダム』から日本の新型コロナ対策の優位性を考察します。
『キングダム』に学ぶ新型コロナ対策!!
ここでとりあげるのは漫画『キングダム』第11巻のあるシーンです。
それは、秦国が隣国である趙国から攻められた際、「誰を総大将(リーダー)とするか?」を検討する会議の場によってある大臣の発言にありました。
戦いには2種類ある!
昌文君(しょうぶんくん。秦国の大臣)
「戦の強さには二種ある ”攻”と”守”だ 蒙武の強さは圧倒的に”攻”に特化している この点に関しては今や秦随一やも知れぬ だが蒙武に”守”の強さはない 本土が手薄な中 前線地帯が崩壊しつつある今のこの戦いは紛れもなく”守”を求められる戦い その戦いに”守”のない蒙武が挑めば大敗する恐れがある」
出所)『キングダム』第11巻
他国から攻められるということは「有事」です。
その有事で求められるリーダーシップには2種類あるということが極めてわかりやすく説明されています。
発言のなかにでてくる蒙武(もうぶ)は、後に秦国で大将軍となる人物です。戦いに弱いはずはありません。
しかし、大臣である昌文君は戦いを「攻め」と「守り」の2種類を示し、守りの戦いができる総大将を選定すべきと発言します。
結果的に、昌文君の発言に即した形で総大将が決定します。
ここで重要なことは戦いを2種類に分類したうえで、最適なリーダー(あるいはリーダーシップ)が求められるということです。
新型コロナは未知の強敵! その戦い方で明暗が分かれた!?
新型コロナウイルスは文字どおり新型でその感染力も不明で現在においても特効薬が存在しない未知なるウイルスです。
そのような未知なる新型コロナウイルスに対して、どのように戦いを挑むのか・・・
実はここに日本の新型コロナ対策の優位性が隠されていると考えられます。
ずばり、強いリーダーシップ、派手なパフォーマンスで勇猛果敢に立ち向かった欧米のリーダーたちが率いる国家は壊滅的な被害に合いました。それはまさしく「攻めの戦い」を展開したものといえます。
一方で、弱弱しく地味な戦いを展開した安倍総理が率いる日本は壊滅的な被害を免れることに成功しました。
すなわち「守りの戦い」を展開したわけです。
はっきりと言って、攻めの戦いを展開する強いリーダーはかっこよく頼もしく描かれますし、守りの戦いを展開するリーダーは対策が後手後手に回ってしまいがちです。
しかし、その「守りの戦い」を展開した結果が、大きな被害から国民を守ることにつながったわけです。
先日のブログでも、国内の知事において攻めのリーダーシップを展開する大阪府の吉村知事の人気がでるメカニズムと感染者ゼロの岩手県・達増知事が人気が出ないメカニズムについて記しましたが、まさに安倍総理は人気がでないメカニズムのリーダーシップを展開してきたことになります。
今後、新型コロナウイルスが終息したのちに各国の被害状況や対策の全貌が検証されることになると思いますが、この「守りの戦い」に徹した不人気総理大臣の功績が正当に評価されることを願います。