最新ニュース、書籍やマンガなど身近な話題から昭和・平成・令和の生き方・働き方を考える

外国人労働者の受入増大へ入管法改正案。対象14業種、5年で約35万人増。外国人労働者に何を求めるのか

2018/12/05
 
この記事を書いている人 - WRITER -

こんにちは、さんちゃんです。

 

都市部のコンビニに行くと、外国人が当たり前のように働いている風景をよくみますね。日本語がたどたどしい人もいますが、名札をみないと外国人だとわからないような人も少なくありません。日本人以上に日本人らしいおもてなしをしてくれる人もいます。

 

外国人労働者の受け入れが増大

さて、政府は、少子高齢化にともなう労働力人口の減少や、介護や外食産業など日本人労働者だけだと需給マッチングがなかなかうまくいかない業界などを重点的に外国人労働者の受入増大を目指しています。本日(2018年11月14日)の衆院法務委員会理事懇談会で政府は入管法改正案について、2019年度からの外国人労働者の受入人数として対象14業種合計で、初年度4万7550人、5年累計で34万5150人を見込んでいることを明らかにしました。

同時に、対象14業種の人材不足の見込み人数も明らかにしており、現在58万6400人が不足しているとのこと、そして5年後には145万5000人にも拡大するとの想定が発表されました。超高齢社会(65歳以上が総人口の21%以上)に突入した日本では、たとえば、介護人材の不足なんかはさまざまなところに影響がでてきそうです。

このような状況下で継続的に労働力を確保するためには外国人労働者の受け入れは有効な施策のひとつと考えられます。もちろん外国人労働者の受入拡大には賛否両論がありますし、各業界団体からも期待と不安の声が表明されています。そのあたりの議論は新聞やネットにもたくさんありますのでそちらにお譲りするとして、いずれにしても5年後10年後にはこれまで以上に多様な国籍の人々が日本国内で住居をかまえ仕事をし、子どもたちは学校に通い、という社会になっているのは間違いないでしょう。

 

外国人労働者とは

ここでは、すこし視点を変えて、外国人労働者とはどういう人か、ということを考えていきます。外国人労働者と表現する場合、その比較対象は日本人労働者になると思います。法律上だと国籍が日本国籍かそれ以外ということで議論は終了すると思うのですが、そこまで単純な話ではないわけです。

 

たとえば、冒頭の話に戻ってコンビニの店員さん。名札をみて初めて外国人だと認識したわけです。つまり、容姿や言葉にはなんの違和感もなく気にもしていなかったわけですが、名札(苗字)をみておそらく外国人であると判断したわけですね。似たような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

何が言いたいかというと、日本人と外国人を区別している(差別ではありません、念のため)のは、結局のところ「記号」でしかないということです。さらに言うとその記号を受け手がどう解釈するかでしかないわけです。そういう意味では外国人らしい苗字であるから外国人と判断したわけですが、外国人か日本人かを直接確かめたわけではありません。たとえば、ソフトバンクの孫正義会長が帰化した際に「孫」をそのまま苗字として認めさせたというエピソードもありますので、私がみた外国人らしい名札の方も日本人だったのかもしれません。

いずれにしても、この記号からくる「〇〇らしさ」が日本人と外国人を区別するひとつの基準になっているように思います。容姿や名前から、また、その発言や行動から日本人らしい、外国人らしい、と解釈して「=〇〇人」と判断したりするわけですね。

 

外国人労働者に求めるもの

こんなことを考えていると、政府や業界団体は外国人労働者に何を求めているのかなと、ふと思った次第です。

政府は新しい在留資格として「特定技能」を導入しようとしているわけですが(これまでの高度人材、技能実習、留学生アルバイト等に加えて2019年4月か特定技能が導入される)、そこでの外国人労働者を対象に日本人らしいサービスやホスピタリティなどといったいわゆるおもてなし素養も入ってきたりするんでしょうか。たぶん、そうなるのだと思います。

郷に入れば郷に従えではないですが、「日本人らしく振る舞う外国人」として人材教育をおこない、その教育をパスした人を外国人労働者として雇用するという流れですね。でも、これだと、結局のところ、日本人の代替でしかなく、低賃金労働者の供給源としかみていないのではないかと思うわけです。

もちろん、人間性はまったく考慮せずに技能だけをみて判断して機械的に扱うこともどうかと思いますが、高コンテクスト社会と言われる日本で、阿吽の呼吸や多かれ少なかれ忖度のある村社会的な日本の職場にうまく馴染む外国人労働者はどのくらいいるのだろうか、考えずにはいられません。

このような視点からは、外国人労働者が増大することそれ自体の議論ももちろん大切ではありますが、さらに一歩すすんで、一緒に働く日本人労働者や、さらにはサービスを受ける顧客(こちらも多くは日本人だと思います)の視点を含めて、そして何より、日本で働くことになる外国人労働者の視点も重要になってくると思います。技能実習生の負の部分にみられるように悪質なブローカーに騙されて希望を夢見て日本にきた外国人労働者がその現実の過酷さに苛まれて最終的に日本を嫌いになって帰国する、みたいな話になると悲しいです。

みんなが幸せに暮らすことができる将来になればいいですね。

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 21世紀の生き方・働き方 , 2018 All Rights Reserved.