10連休「うれしい」それとも「うれしくない」 朝日新聞とエアトリの調査をみながら考えたこと
こんにちわ、さんちゃんです。
先日ブログにも書きましたが、来年5月のGWは暦の上では10連休となります。
そこでは総合旅行サイトを運営する「エアトリ」のアンケート(10-70代、1,117名)結果を紹介しました。
過去記事はこちら。
10連休の「過ごし方ランキング」をみると、
〇どのように過ごすか(複数回答)
第1位:自宅でゆっくり・・・61%
第2位:海外旅行・・・43%
第3位:国内旅行・・・36%(帰省含む)
第4位:仕事・学習・・・23%
第5位:家族と過ごす・・・22%
となっていました。
本日は、視点を変えて、実際のところ10連休は「うれしい」or「うれしくない」についての朝日新聞の調査を紹介します。
ちなみに、想定されている10連休は、4月27日(土)から5月6日(月・振替)までの10日間です。
出所:朝日新聞DIGITAL(2018年12月17日)
今回紹介する調査は、朝日新聞が12月15日(土)、16日(日)に実施した全国世論調査(電話調査)です。
10連休になることについて、
全体:「うれしい」35% / 「うれしくない」45%
男性:「うれしい」43% / 「うれしくない」40%
女性:「うれしい」28% / 「うれしくない」51%
年齢階層別:若年層ほど「うれしい」が多い
職業別:「事務・技術職系」で「うれしい」が半数を超えるが「製造・サービス従事者層」は35%に留まる。「主婦層」は53%が「うれしくない」と回答
出所)朝日新聞DIGITAL
回答者数など詳しいことはわからなかったです。
「うれしくない」が過半数というのは、なかなか衝撃的な数字です。
電話で「10日間の連休は嬉しいですか」と質問されて、「嬉しいです」と回答するのは、ちょっと気恥ずかしい気がしないでもないです(無邪気に休みがうれしいといえるのは学生までかも)。
とはいえ、若年層よりも年配層、男性よりも女性、特に主婦層に「うれしくない」が多く10連休が不人気だということがあらためて判明しました。
先日紹介した「エアトリ」(総合旅行サイト運営)のインターネット調査で、「自宅でゆっくり」が最も多かったことが気になっていました。行動的な人や旅行好き、旅行に行きたい人が閲覧することが前提の旅行サイトにおけるネット調査で「自宅でゆっくり」が最多でしたから。
今回の朝日新聞の調査は、伝統的な固定電話にかけるタイプの調査ですからエアトリの調査とは回答した層が大きく異なります。若年層の一人暮らしだと固定電話がないマンションに住んでいるという人も多いと思います。また、休日に仕事や遊びで家を離れている人にはつながらないのが電話調査です。休日に家でゆっくり過ごしていた人が対象だったともいえます。
両者の調査結果をみながら、結局のところ10連休は誰得なんだろうかと考えてみました。
~仕事編~
〇医療機関など休むことが難しい仕事は、結局休めない
〇日雇いなど非正規雇用では休日が多いと収入が減る
〇サービス業など忙しくなりすぎて休みなしという事態も考えられる
~家庭編~
〇学校が休みで食事をはじめ育児が大変
〇会社が休みで家でゴロゴロは本人が良くても家族が迷惑ということは休日あるある
〇外に出ても仕事以外の趣味がないとやることがない
〇道路やショッピングモール、テーマパークなどめちゃくちゃ混んでいる
そのほか、小学生に入学したばっかりの子どもがいるとせっかく小学校に慣れてきた時期での長期休暇は逆効果の可能性が考えられたり、海外旅行で日本の経済が回らない可能性も考えられます。
このように考えてみると、アルバイト代などまとまった遊興費があり自由に休むことができる高校生や大学生以外ではあまり得をしないのではないかと思ったりもします。
そうすると、若年層向けのサービスを充実させることでビジネス・チャンスが広がるのでは、とか、いやいや一番不満を抱えている主婦層をターゲットにしたサービスを実施することがビジネス・チャンスじゃないか、など商魂たくましいビジネス・パーソンもいらっしゃると思います。
こういう場合は、「誰が得をするのか」から視点を変えて、「(自分・家族が)どうすれば得をするのか」を考える方が生産的だったりします。
年末年始の時間を利用して、約半年後の休暇計画をご家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。そこでの会話自体が家族の仲を深めるために重要になってくるかもしれません。