入学願書から性別欄廃止の動き! 写真貼付枠はそのまま・・・ 社会が成熟化するということ
こんにちは、さんちゃんです。
入学志願書から性別欄が廃止される流れ
朝日新聞によると、公立高校の入学志願書から性別欄が廃止される動きが広がっているようです(「朝日新聞DIGITAL」2019年1月6日配信)。
2019年春からの入学試験から大阪府と福岡県で廃止を決定しました。
また、神奈川県や熊本県など14道府県(ということは北海道と京都府が含まれている感じです)も20年春入試以降の廃止を検討していることがわかりました。
理由としては、LGBT(一般に性的少数者をさす用語。レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーそれぞれの頭文字からなる。読み「エルジービーティー」)への配慮が指摘されています。
写真:大阪府立高校の入学志願書(朝日新聞DIGITALより)
社会の成熟化~男女混成の出席番号、自由な色のランドセル、パンツスタイルの制服
そういえば、90年代初頭までは小中学校の出席番号は男子と女子がそれぞれ別々だったように思います。
2000年代から男子と女子が混ざり合った50音順で番号がふられるようになりました。整列の際も必ずしも男女で列が異なるということも少なくなりました。
おそらく同じ時期からだと思いますが、ランドセルの色が、男子=黒、女子=赤に限定せずに紫やピンク、水色、橙など自由度が高くなっていったのを記憶しています。
最近では中高における女子の制服はスカートだけではなくパンツスタイルも見受けられるようになりました。選択することも可能だということです。
他人と同じ見た目、持ち物、振る舞いが良しとされ、他人とは異なる見た目や持ち物、たとえば女子が赤以外の色のランドセルでくると奇異に映り、ときにいじめの対象となっていた時代もありました。
それを考えると、現代の方が社会として成熟してきたといえます。
そうした社会の成熟化によって今回の志願書から性別欄がなくなるという流れにつながっています。
こういったことが当たり前となっている子どもたちが数年もすると社会人として活躍する時代になります。
そう考えると、むしろ大人の方が無意味なことにこだわっているといえるのかもしれません。
志願書・履歴書から写真の貼付がなくなる時代がくるかも・・・
医学部入試における女子の差別的取り扱いの事例があれだけ大きな関心を集めたのは、男女平等の考え方が浸透してきたからともいえます。
今回のように入学志願書から性別欄が廃止される流れがさらに進むと、あわせて写真の貼付も不必要になるかもしれません。
たとえば、アメリカでは、就職活動・採用活動において、年齢や性別に加え人種による差別的取り扱いに厳しいペナルティがあるため、髪、目、肌などの色がわかる写真の貼付がない場合が少なくありません。容姿で選ぶのではなく、応募者の能力や職務履歴のデータから選ぶという考え方が徹底しています。
現状の日本においてそのような流れにはなっていません。
しかし、前述したように小学校や中学校では、今の大人の子ども時代とは様相が様変わりしています。
それが高校の入試にも影響を与えているわけです。
当然、数年後には大学にも影響がでてくるでしょうし、企業の採用活動においても無視できない流れとなってくるはずです。
近い将来、写真添付は容姿差別だからそんな企業にはエントリーしない、といった行動が当たり前になっているかもしれません。