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企業が求める人材像に大変革! 2019年以降、コミュニケーション能力は不要!?

2018/12/27
 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

2019年は、企業で求められる人材像に大変革が起こるかもしれません。

これまで常に上位を占めていた「コミュニケーション能力」が不要になるかもしれません。

 

企業が求める人材像~これまで~

 

就職活動をしている人にとっては、どうしても気になるところです。

帝国データバンクが2017年に実施した「人材確保に関する企業の意識調査」によると、

企業が求める人材像のトップ3は次の3項目でした。

 

第1位・・・意欲的である(49%)

第2位・・・コミュニケーション能力が高い(38.6%)

第3位・・・素直である(32.2%)

 

また、経団連が実施した2018年の調査では「主体性」がトップでした。用語の違いはありますが、帝国データバンクの調査結果とおおむね同じ結果で、前向きな人柄や協調性といったニュアンスの項目が上位を占めていました。

 

多くの企業で人材育成は入社後に実施が前提ですので、就職というより「就社」スタイルが一般的です。

この点については以前にブログで書いていますので、そちらもあわせて参考にしてください。

転勤を拒否できない就社社会、日本。しかし、2018年は劇的な変化がおこる前夜でもある

 

就社社会では「万人に好かれるような人材」≒「コミュニケーション能力の高い人材」が求められる人材像といえます。

 

ところがこの「コミュニケーション能力」という用語がそもそもよくわかりません。

就職活動をしたことがある人や現在就職活動中の学生であればわかると思いますが、「コミュニケーション能力」が何なのか、分かるようでわからない、ぶっちゃけさっぱりわからないもののひとつになっています。

会社説明会や大学キャリアセンターの窓口で質問しても(質問することもはばかられるかもしれませんが)、納得のいく回答を得られることはほとんどありません。

質問に答えられなかったりあいまいな回答をする大人をみて、本当にコミュニケーション能力があるといえるのか不安になったりもします。

 

私なりの解釈でいうと、コミュニケーションは「能力」ではなくて「作法」です。

2者以上の伝達における相互作用ですから、そこには、より上位の者がより下位の者の状況や習熟度に合わせて対応を調整する概念です。

 

たとえば、英語と日本語が達者な人と日本語のみしか話せない人との会話では、当然日本語が選択されます。親子でキャッチボールをしても小さな子ども相手に本気で投げる人はいないでしょう。

この場合、英語と日本語が達者な人、親、がより上位の者となります。

 

就職活動においては、より下位の者である学生や生徒にコミュニケーション能力が求められます。結果、アピールに長けた人物がコミュニケーション能力があるとの評価につながり入社することがままありました。

 

しかし、2019年以降、求められる人材像が劇的に変化するかもしれません。

 

企業が求める人材像~これから~

 

「日経ビジネス」(2018年12月24日31日合併号)によると、2019年確実に来る未来として5つの試練を掲載しています。

 

「ポスト平成」へ高まる不安

顕在化する5大試練

試練1 不動産が天井に近づく

試練2 消費税が引き上げ

試練3 人手不足が深刻化

試練4 教育危機が鮮明に

試練5 国際情勢が流動化

 

そのなかでの試練3において、帳簿管理ソフトウェアを手掛けるウイングアーク1st株式会社の久我温紀マーケティング総括部長が大胆な予測をしています。

 

「コミュニケーション強者の終焉」

AI(人工知能)など技術の進歩で業務が劇的に効率化すると、ひとつの職場あたりの労働者数が減少します。大手都市銀行のリストラ、富士通、ソフトバンクグループなどの数千人規模の配置転換、ホテルやコンビニの無人対応やロボット接客、などによる人員削減が進んでいます。

 

そうした状況下において、久我氏は、新たに活躍すると目されている人材は、コミュニケーションが苦手な人材であると指摘しています。

 

無人化が進むと職場は管理者一人でできるため上司の人間関係に煩わされなくて済みます。むしろ、受発注や機械のメンテナンス、さらにはインサイドセールスにおける業界分析能力や資料作成能力など評価の対象になると考えられています。

「インサイドセールス」とは、会社の中(インサイド)から出ない営業のことで電話やメール、テレビ会議などを使って営業をする職種です。米国では外勤をおこなう「フィールドセールス」を上回る勢いで成長しているとのことです。

 

労働生産性を高めるために必要なこと

 

これまで重要と考えられてきたコミュニケーション能力を現場レベルに落とし込むと、

会議での気の利いた発言(必ずしも発言する必要はない)

定時で帰社しない忖度(働いているふりの残業)

客先での社長との雑談(気に入られることが大切)

忘年会などにおける上司へのヨイショ(気に入られることが大切)

などが少なからず求められていました。

 

対話をはじめとしたコミュニケーションが一切不要になることはありませんが、

就社社会スタイルでは、能力よりも上司に気に入られるかどうかが重要になってしまい、そのことが本来の仕事の生産性を高めるのではなく、労働生産性を低くしてしまっている要因のひとつと考えられてきました。

しかし、現在の日本は、平成から次の世代へ、失われた10年や20年といわれた期間から新しいものをつくりだす期間へと、歴史的な転換点にあることは疑いの余地がありません。

ビジネス・パーソンにとっても、企業にとっても、現在の働き方を見直し、より生産性を高める活動に選択と集中することが大切になってくるのではないでしょうか。

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