コオロギなど昆虫食の自販機、月50万円の売り上げ！

こんにちは、さんちゃんです。

 

先日、コオロギの食用化ベンチャーを創業した若き起業家、葦苅晟矢（あしかりせいや）さんを紹介しました。
本日は熊本県にある昆虫食の自動販売機が大人気という記事を紹介します（読売新聞2019年1月7日配信）。

 

先日の記事はこちらから
コオロギの食用化ベンチャー、25歳のチャレンジ。人の夢は！！！ 終わらねえ！！！！

 

コオロギやカブトムシなど10種類が並ぶ大人気の自動販売機

熊本県熊本市に「昆虫食」を売っている自動販売機があります。
大人気で品切れになることもあるようです。

 

販売品数は約10種類
プロテインバー・・・700円（粉末にしたコオロギを練り込んだもの。最も安い商品）
塩味のコオロギ・・・1,300円（原型をとどめたもの。一番人気の商品）

 

2018年11月に設置して以来、1か月約500個、約50万円の売り上げがあったとのことです。

 

自動販売機を設置した風船グッズ販売の友田敏之さんは次のように語っています。

食糧難や環境問題について知人と語り合ううちに、昆虫食に興味を持った。昨年１１月から自販機での販売を始めた。
・・・中略・・・
コオロギはエビなどの甲殻類に似た味わいで、「マヨネーズと一味唐辛子で食べるとおいしい。でも、ゲンゴロウやタガメは上級者向けですね」と友田さん。「飽食の時代に食べ物の大切さを見つめ直すきっかけにもなってほしい」と話している。

「「昆虫食」自販機が大人気、月の売上５０万円」読売新聞2019年1月7日配信

 

タガメやゲンゴロウに限らず、原型のままのコオロギもなかなか上級者向けのような気がしないでもないですが・・・。

 

先日紹介した葦苅さんは25歳、友田さんも34歳と若い人たちです。
彼らのビジネスアイデアが話題を呼んで、そこにマスメディアも巻き込んでのムーブメントになっています。

 

昆虫は貴重なタンパク源となります。将来を見通すのであれば、やはり大きなビジネス・チャンスが広がっているように感じられます。
近い将来、ドリンクの自動販売機のよこに昆虫の自販機が並ぶことが珍しくない世の中になるかもしれません。

 

自動販売機の絶大な宣伝効果！　強盗に合わない日本の資産

そしてこの自動販売機、これだけの量があるのは日本だけです。

 

自動販売機は、ある意味で商品と金銭がはいった大きな箱です。店員もいない無人の販売装置です。
決して少なくない国々において、自動販売機を設置していると破壊されてお金や商品が盗難にあう危険がともないます。結果的に自動販売機の普及が制限されることになります。

 

 

その点、日本では、街中のいたるところに自動販売機があります。
皆さん、硬貨を入れて商品を購入します。次に購入する人は回りで静かに待っています。
われわれにとっては当たり前の光景ですが、諸外国では驚きをもって迎えられます。

この光景は、ゴミ箱がなくてもゴミが散乱していないこととともに、日本の治安の良さを的確に表現できるひとつの光景として知られています。

 

近年はインバウンドで外国人旅行客が増加していますし、今年は外国人労働者の増加も想定されています。
それでも、自動販売機が襲われたというニュースは聞こえてこないため、日本の文化として自動販売機が受け入れられていることがわかります。

 

そもそも自動販売機には、それ自体に広告宣伝の効果があります。
今回の昆虫食にしても、自動販売機で発売したことで話題を呼んだともいえます。商品を補充はする必要がありますが、基本的には人件費をかける必要もありません。それでいて24時間販売が可能というのはビジネスとして優秀な販売ツールといえます。

 

現在のところ、自動販売機で販売されている商品というと飲料がほとんどだと思われます。
もちろん、飲料以外でも、たばこ、パン、カップヌードル、アイスクリーム、揚げ物・スナック、おもちゃのガチャガチャなどが並んでいる自動販売機もありますが飲料の自販機と比較するとあくまでも少数です。

このような状況ですから、物珍しい昆虫食を自動販売機で売る試みが注目を集めたのかもしれません。
それはまた、大きなビジネス・チャンスが広がっていると考えることもできます。
今後の展開に大いに期待したいですね。