就職活動解禁! 顔採用を公言する企業も出現!? おすすめ書籍を紹介します!
こんにちは、さんちゃんです。
もくじ
就職活動解禁!~経団連指針による3月1日解禁は今年が最後!~
本日3月1日は、2020年3月卒業(現大学3回生)を対象とした就職活動の本格解禁日です。
すでに内々定を獲得された学生も少なくないと思いますが(「来春入社の就活「もう終わった」 新卒一括採用に転換期」産經新聞2019年2月27日配信)、これから就職説明会や面接、筆記試験など本格的に企業による採用活動が開始されます。
この3月1日解禁は、これまで紆余曲折がありましたが経団連の指針に基づく就活スケジュールです(すでに形骸化が指摘されており、次年度以降は廃止・変更等が検討されています)。
学生の皆さんは、体調管理に十分に留意して悔いの残らない就職活動をおこなってください。
顔採用を公言する企業も登場!?~老舗化粧品メーカー伊勢半~
老舗化粧品メーカーの伊勢半グループが「顔採用プロジェクト」をはじめました。
もちろん、容姿で合否を決めるわけではなくウェブサイトをスクロールすると次のような文章が書かれています。
もちろん容姿で判断するわけではありません。
好きなメイクで来てもらう、
メイクを通じて自分を表現してもらうという採用です。
わたしたちは、本当のあなたに会いたいと思います。
就活用メイクにしばられたあなたではなく、
好きなメイクで、いきいきしたあなたに。
ばっちりメイクなのか。ノーメイクなのか。憧れの人と同じメイクなのか。
メイクは自己表現のツールであるからこそ、
どうすればあなたを伝えられるか、ぜひこの機会に考えてみてください。
※「顔採用」は、自分を表現する化粧品を扱う企業として、“就活メイク”で自分を偽ることなく、自分らしい見せ方で、弊社の面接に来ていただきたい/自分らしい見せ方を通して、自分を語っていただきたい、という意図で行うものです。
容姿の良し悪しや性別で判断する採用ではございません。
※服装とメイクはご自身を表現できる自由な格好でお越しください。出所)同上
昨今の就職活動における「顔採用」(容姿で採用することがあるという)都市伝説を逆手にとって秀逸なキャッチコピーとともに、伊勢半グループのプライベートブランド「KISS ME」の広告宣伝として機能して新卒採用サイトとなっています。
志望する学生はもちろんですが、企業の人事担当者も一読して損のないwebサイトだといえます。
ちなみに、採用概要には、
「もちろん性別は問いません メイクのテクニックや、当然ながら容姿で判断するものではありません。男性でも女性でも、すっぴんでもフルメイクでも、大歓迎です。」
とあります。
男性でもOKですし、メイクの技術がすべてではない、と明記されていますので安心してエントリーできます。
とはいえ、老舗化粧品メーカーですから、メイクをするしないに関わらず「メイクで自分を表現する」という問いかけへの回答は準備しておいた方がよさそうです。
基本に忠実な人が最高の人材~型があるから型破り、型がなければ型なし~
メイクと就職活動の共通点についてご存知でしょうか。
答えは、「基本をしっかり理解したうえで行動する」ということです。
なにごとにつけてもそうですが、技を極めたプロフェッショナルの自己流はかっこいいです。
たとえば、
●プロのミュージシャンのフェイク(歌詞を節回しを崩して歌う歌い方)
●書道家による一見何を書いているのかわからない書(仮に崩れた文字で小学生でも書けそうに思いますが、普通に文字を書くとめちゃくちゃ綺麗です)
●プロスポーツ選手のフォーム(例えばイチローのフォームは小学生時代から毎日の基礎練習のうえで独自に身につけたフォームです)
などが思いつきます。
一方、素人の自己流は残念ながら不格好なことこのうえありません。
たとえばカラオケなどで一生懸命プロの歌い方を真似している人は(若者言葉でいうと)イタイ存在だったりします。
ほかにも、しっかり基本をマスターしている人とそうでない人とでは、結局のところ所作や立ち居振る舞いなど細かいところで大きな差がでてくるもので、2012年に亡くなった歌舞伎役者の十八代目・中村勘三郎(五代目・中村勘九郎)は、インタビューなどで好きな言葉として次の言葉をよく披露していました。
「型があるから型破り、型がなければ型なし」
よく「守破離」などと表現されますが、
基本をしっかりマスターするのが「守」、
基本をマスターしたのち崩すのが「破」、
そのうえで独自性を確立するのが「離」、
ということができます。
誰もが最初は初心者です。
メイクであっても、就職活動であっても、基本をしっかりマスターするところから実践することが成功への近道だといえます。
就職活動おすすめ書籍を紹介~『内定の5力』『就活を採用者視点で科学する』~
就職活動をするにあたって情報量が多すぎてパニックになっている学生が少なくありません。
いろんな人がいろんなところでいろんなことを言っています。
先の都市伝説めいた話なんかも気になりだしたら何も進みません。
そこで、流行り廃りに関係なく一定の年月が経っても活用できる「基本中の基本」が記述されている書籍をバイブルがわりに読むことが就職活動を乗り切るヒントとなります。
それでは、就職活動の基本について、おすすめする書籍を2冊紹介します。
なぜ、就職活動の基本が書籍を読むことなのかピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
マニュアル人間になってしまったら意味がないのではないかといった反論が聞こえてきそうです。
しかし、先ほども書いたように、まずは型を身につけることを心がけたうえで独自のスタイルを確立することが大切になります。
騙されたと思って次の2冊を読むことをおすすめします。
白潟敏朗(2010)『内定の5力』中経出版.
通称「白本」。
【中古】【古本】内定の5力 考える力・話す力・聴く力 書く力・時間力/白潟敏朗/著【就職・資格 KADOKAWA(中経出版)】
残念ながら、Amazonでも楽天でも新品はありませんでした(2019年3月1日現在)。
中古で購入するか、大学の図書館で貸出サービスを利用してください。
内容は、自己分析をおこなうためのバイブルだと思っていただいて間違いありません。
就職活動の準備、自己分析、業界研究・企業分析、エントリーシート、面接・グループディスカッションの6領域について、5つの力「考える力」「書く力」「話す力」「聴く力」「時間力」という視点からまとめた一冊になります。
たとえば「エントリーシート」×「考える力」「書く力」を読むと、書き方のフォーマットが掲載されており、そこに自分自身のエピソードを挿入することで自己PRや志望動機を完成させることができます。
まずはひととおり型を覚えたうえで独自にアレンジすることができるようになっています。
繰り返しになりますが、型を知らずに書くと何を書いているのか読んでもさっぱりわからないという事態になってしまいます。一生懸命に自分自身で考えて書き上げたエントリーシートがボツ(不合格)になるとそこに費やされた貴重な時間を無駄にすることになります。
ほかにも、話し方や時間の使い方など、就職活動をおこなう学生が知ることでワンランク上の就職活動ができるようになるためのノウハウがわかりやすくコンパクトにまとまっています。
村山涼一(2012)『就活を採用者視点で科学する』日本経済新聞社.
通称「黒本」。
就活を採用者視点で科学する [ 村山涼一 ]
こちらは新品がありました。
内容は、タイトルのとおり、就職活動を学生視点ではなく企業の採用担当者の視点で分析をおこなうというものです。
企業分析をどのような視点でおこなえばいいのか、目からウロコの一冊となること請け合いです。
なかでも「適社探し」という言葉に込めた筆者の思いからは、学生がいかに的外れな企業分析をおこなっているか、採用担当者が求めているのはそういうことではない、どうすれば学生に自分勝手ではなく「科学的な」就職活動ができるのか、という問いかけにピンポイントに解答されており、すぐにでも使える心構えやテクニックが満載です。
就職活動には何かとお金がかかります。
それにも関わらず書籍の購入をおすすめする理由は、基本を身につけて行動することで結果的に自分自身が納得のいく就職活動を早期に終了させることができるからです。
一冊1,000円から1,500円程度の書籍です。
アルバイトをすれば半日もあれば元が取れます。
自己流のやり方で1カ月、2カ月と就職活動を引き延ばさないといけないとする時間と費用を考えると、急がば回れではないですが、しっかりと基本を身につけるところから始めることが成功への近道となります。