最新ニュース、書籍やマンガなど身近な話題から昭和・平成・令和の生き方・働き方を考える

バイトテロがあった大戸屋、従業員研修で12日に一斉休業! 企業全体の問題として捉える姿勢は立派!

 
この記事を書いている人 - WRITER -

こんにちは、さんちゃんです。

 

大戸屋、バイトテロを受けて全店舗一斉休業で従業員研修を実施

定食チェーンを運営する大戸屋ホールディングスは4日、アルバイト従業員による不適切な動画撮影の問題を受け、全従業員に研修を実施するため国内の店舗を12日に一斉休業すると発表した。

出所)「不適切動画の大戸屋、研修で12日一斉休業」共同通信2019年3月4日配信

 

先日から社会問題となっているアルバイトによる不適切動画投稿、いわゆる「バイトテロ」ですが、株式会社大戸屋ホールディングスでは、アルバイトへの処分だけではなく、経営陣やチェーン店舗全体の問題としてとらえ、再発防止に向けた取り組みとして「一斉休業しての研修実施」を発表しました。

 

これまで、同じようにバイトテロにあったコンビニやファストフードチェーンなどと同様に、アルバイト本人に対しては強い姿勢で望んでいました。

 

定食チェーンを運営する大戸屋は18日、大阪府泉佐野市の「大戸屋ごはん処りんくうシークル店」のアルバイト従業員が不適切な動画を撮影し、会員制交流サイト(SNS)に投稿したと発表した。大戸屋は撮影に関わった3人を18日付で解雇処分にし、法的措置を検討しているという。

出所)「大戸屋バイトが不適切動画投稿 解雇処分に、法的措置検討」共同通信2019年2月18日配信

 

2月16日に不適切動画のSNSへのアップをおこなったアルバイトは、その2日後にあたる2月18日付ですでに解雇になっています。

 

企業全体の問題として一斉休業→従業員研修&全店清掃

大戸屋のすごいところは、アルバイトを解雇して問題を終わらせるのではなく、従来から実施してきたアルバイト研修だけでは不十分と捉え、企業全体の問題として対応しているところに好感が持てます。

 

大戸屋によると、スマートフォンなど携帯端末の職場への持ち込みを禁じるほか、業務中の動画の撮影やSNS投稿の禁止、備品を業務サービス外で使わないことなどの誓約を研修で求めるという。

また研修日には、全店で清掃も行われる。

広報担当者は「今回の不適切動画では、食材を粗末に扱うなど飲食店ではあるまじき行為をしており、そうしたイメージがお客様の中に残ってしまう。信頼回復の一歩として、一斉休業での研修を行うことになりました」と話した。

従来も、社員やアルバイト従業員に対して研修や店舗でのオリエンテーションを実施。食材を大切に扱うことや、こうした不適切な行為をしないよう業務上の意識などの教育を施し、朝礼などを通じて認識を共有していたという。

出所)「大戸屋、不適切動画で3月12日に全店休業。スマホ持ち込み禁止を徹底する研修を実施へ」HUFFPOST(2019年3月4日配信)

 

先日もブログで書きましたが、アルバイトを処分して終わり(つけ加えると法的措置をも検討)、企業は被害者という感じにうつる企業の対応には疑問を持っていました。

 

「バイトテロ」問題の予防・解決策を考える。厳罰か処遇改善か? 撮影禁止が単純かつ即効性のある対応策!

 

今回の休業でも直接的には売上減少になりますが、たくさんのアルバイトを雇用する外食チェーンのひとつである大戸屋として、企業全体の問題と捉えて改善に取り組む姿勢こそ評価されるべきだと思います。

 

経営陣の責任にも言及~取締役の報酬をカット~

ちなみに、「常勤取締役5人の月額報酬額の10%を減額」(「大戸屋、不適切動画で3月12日に全店休業。スマホ持ち込み禁止を徹底する研修を実施へ」HUFFPOST(2019年3月4日配信))も同時に発表されており、大戸屋の本気度がうかがえます。

 

そして、残念ながら本日発表された決算では、売上、利益ともに下方修正する事態となりました(本日の株価は前日比微減で終わりましたが、明日以降どうなるかはわかりません)。
それでもこれからの大戸屋に期待したいところです。

 

他の企業への影響は?

バイトテロへの企業側の対応策として、2019年に入ってからは「解雇+法的措置」といった強い姿勢で臨む企業が増えています。

 

今回、大戸屋が従業員研修を目的に一斉休業しました。

これから、もしかすると大戸屋と同様に一斉休業をしたうえで従業員研修に力を入れる企業が増えるかもしれません。

二番煎じ感は否めませんが、それでも、アルバイトを雇用する企業として責任を内外にアピールするにはひとつの効果的な方法だと考えます。

 

働き方改革とともに、より短時間でより生産的な仕事、そして、より働きやすい職場につなげることが大切になりそうです。

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 21世紀の生き方・働き方 , 2019 All Rights Reserved.