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レオパレス21、施工不良は社長の指示! 第三者委員会の中間報告で意図的・組織的関与の疑いも!

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

これまでレオパレス21の施工不良問題では、引越難民の増加、株価下落、社長辞任示唆について、そしてアパマンショップの除菌消臭スプレー缶爆発事故とも共通した問題点として「顧客から見えないことを悪用した詐欺まがいのサービスの不履行」などについてブログで紹介してきました。

 

【2019年2月8日配信】
レオパレス21が1万人超に転居要請! 引越難民拡大の恐れ、株価ストップ安に社長辞任か!?

【2019年2月16日配信】
レオパレス21構造欠陥問題、アパマンショップ消臭スプレー爆発、賃貸マンションは業界総出の改革が必要!

 

そして本日、レオパレス21の施工不良問題で、第三者委員会の中間報告書が公表されました。

 

設計図と異なる建築部材の使用は社長の指示だった!

賃貸アパート大手レオパレス21は18日、施工不良問題の原因などを調べる第三者委員会の中間報告書を公表した。それによると、設計図と異なる建築部材の使用は当時の社長の指示だった。

出所)「レオパレスの施工不良、社長が指示=意図的・組織的な疑いも-第三者委報告」時事通信社(2019年3月18日配信)

 

やはり社長の指示があったようです。

設計図と異なる建築部材が使用されていた問題は全国各地で発生していましたので、下請け業者の責任と考えるには無理があるだろうとの大方の予想ではありましたが、「社長の指示」と明言されているのは非常に大きなことだといえます。

 

もうひとつ、気になったのは「当時の社長」と表現されていることです。

 

調べてみると、創業者の深山祐助氏から、大場富夫氏(2006年)、北川芳輝氏(2006年-2010年)、深山英世氏(2010年-現在)と社長には4名が就任しています。

 

今回の問題が発覚するきっかけとなったのは、テレビ東京の経済番組「ガイアの夜明け」です。

 

ガイアの夜明けでは、これまでレオパレス21の問題についての特集を3回放送しています。

1回目・・・2017年12月28日放送
2回目・・・2018年5月29日放送
3回目・・・2019年2月5日放送

 

「マネーの魔力」と題した3回の特集では、レオパレス21が大家と交わした契約を履行していないことや、建築基準法違反の物件が多数建設されていたことを独自取材で明らかとしたうえで、行政指導ののちも改善がみられないというショッキングな内容の番組構成となっていました。

 

その後、世間一般にこの問題が知れ渡ることになります。

 

当時の社長、・・・、

創業者の深山祐助社長のようです。

 

ということは少なくとも2006年までの段階で社長によるに不正の指示があったわけです。

 

その後、北側氏、大場氏、現社長の深山氏の3名が社長に就任されていますが、北川社長時代以降に建設された物件ではどのような建築部材が使用されていたのでしょうか。

 

もし北川社長時代以降も設計図と異なる建築部材を使用していたとすると、10年以上にわたり居住者の安全性を無視した安価な建築部材を使用しつづていたわけですから極めて深刻な問題となりそうです。

 

建築基準法違反の指示は意図的・組織的なものの疑いが強まる!

また、天井裏などで各住戸の間を仕切る「界壁」の不施工問題では「態勢のずさん・脆弱(ぜいじゃく)さだけでなく、意図を持って組織的に行われていたのではないかと疑われる」と指摘。第三者委が引き続き調査する。

出所)同上

 

これだけを読むと、社長以下、レオパレス21の従業員は全員不正を働いていたのではないかと勘繰ってしまいます。

 

現実的には、全従業員が居住者や大家を軽視して悪意を持って不正を奨励していたとは思いませんが、ここまでくると、経営陣、役員は別にしても、若手から中堅くらいの従業員にとっては「会社のやり方」「上司からの教え」「マニュアル」などがそもそも「不正を当然としたやり方」となっており、不正だとは知らずに施工不良に加担していた可能性すらでてきます。

 

このままだと社長辞任程度では問題の本質的な解決に結びつかないかもしれません。

 

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