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日立、今度は残業代未払いで是正勧告! 隠しきれる時代ではなくなった!?

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

昨日、有期雇用の女性が無期雇用への転換申請をしたところ解雇通告を受けたという衝撃的な内容について書きました。

 

☆参考☆
日立、有期契約の女性が無期転換申請したら解雇通告の衝撃!!

いまどきそこまで露骨な嫌がらせをするのかと思いましたが、そこで女性が勤務していた会社が日立製作所です。

 

本日は、昨日に引き続き日立製作所に関連した労働問題を取り上げます。

 

たまたまかもしれませんが2日連続で日立製作所の労働問題が記事になっていました。

 

私自身は日立のことが嫌いなわけではなく、むしろ好きな方なんですが・・・、もしかすると会社のなかで何か異変が起こっているのかもしれません。

 

日立子会社、残業代未払いで労基署から勧告!

日立製作所の子会社「日立プラントサービス」(東京都豊島区)が、残業代未払いで、富山労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかった。勧告は2月27日付。労働組合が3月28日、東京・霞が関の厚生労働省で会見し、明らかにした。

出所)「日立子会社、残業代未払いで是正勧告 「会社に忖度して隠れ残業」の実態」弁護士ドットコム2019年3月28日配信

 

労働組合が本日会見されたようで、非常にタイムリーな話題となっています。

 

今回の勧告は、同社に勤める30代男性が1月28日に申告したのがきっかけだった。男性はパソコンのログから、2018年10月は123時間、11月は142時間、12月は172時間の時間外労働を行っていたと主張している。

しかし、すでに時間外労働時間が99時間になっていた12月19日、会社の上司から「本社総務より100未満にする様に連絡が入っています」とメールがあり、残業時間を調整するよう指示されたという。男性は「会社に忖度する形で、隠れ残業に走っていることは明白。過少申告の指示をさせられる人も被害者」と話す。

出所)同上

 

172時間という時間外労働もさることながら、最も驚いたのは上司がメールで残業時間を過少に虚偽申告するように指示していたことです。

 

部下を呼び出して口頭で口を滑らすことはあったりするかもしれませんが、メール・・・。

 

ある意味素直ですが、組織として不正を行っている証拠をばっちり残していることになります。

 

昨日も感じましたが、日立製作所の対応がお粗末というか、このご時世その情報はすぐに外に漏れるだろう、情報が漏れた場合どうなるのかと思わないのでしょうか。

 

不思議でなりません。

 

日立は対応済みを強調!

日立製作所は弁護士ドットコムニュースの取材に対して、「日立プラントサービスが是正勧告を受けたことは事実です。指摘事項については対応を実施済みです。是正勧告を真摯に受け止め、グループ会社における労働時間管理ならびに健康管理を徹底してまいります」とコメント。残業代支払いの対象人数と金額については明らかにしなかった。

出所)同上

 

こちらは昨日の無期転換申請者への解雇通告の件とは異なり、コメントを発表しています。

 

もちろん詳細を事細かにコメントすることはないでしょうが、なんとなく他人事のように聞こえてしまいます。

労働時間管理や健康管理を徹底しようと思うと、現状のやり方を抜本的に見直す必要が出てきそうです。
なんせ本社総務部が申告する労働時間の上限を指示して、子会社の管理職が部下に徹底していると思われる状況なのですから。

 

今回、日本を代表する企業である日立製作所において、2件も続けて労働者の賃金や健康に大きくかかわる重要な労働問題が指摘されることになったわけですから、これをきっかけに「有期雇用の無期雇用転換」「長時間労働の是正」についてしっかりと議論を深めることが大切であるといえます。

 

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