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平成の30年間で変化したこと(3)所有から利用へ、生活スタイル・ビジネスモデルの転換

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

平成の30年間で変化したことの第3弾、「所有から利用へ」の転換について考えていきます。

 

昭和の価値観~所有・保有することの価値

戦後の復興期や高度経済成長期を経て、もののない時代に「ものづくり」の力で急速に経済発展を遂げてきた日本では、その時代時代に応じた所有・保有の価値観が展開されてきました。

 

戦後復興期に三種の神器と呼ばれた「洗濯機」「白黒テレビ」「冷蔵庫」といった家電製品、そして郊外の一軒家など持ち家、自家用車、クーラーなど生活水準の向上とともに「標準的な一般家庭の幸せ」として一億総中流を形成しました。

 

ビジネスモデルとしては安価で大量生産を可能とする生産・製造システムの持続的な改善を通じた大量消費の時代といえます。

 

平成の価値観~利用・共有することの価値観

大災害をきっかけにステータスとしての持ち家・自家用車の価値観が停滞

バブル崩壊以降、昭和の終わりから平成にかけては少子高齢化の進展、未婚晩婚化、非正規労働者の増大など経済や社会が長期的に停滞ムードが蔓延します。

 

平成の30年間において、昭和の価値観である所有・保有することの重要性が大きく揺らぐことがおこります。

 

たとえば1995年(平成7年)の阪神淡路大震災、2011年(平成23年)の東日本大震災などといった大災害に代表されますが、それ以外でも全国各地で周期的に引き起こされる地震、局地的な大雨による洪水、火山の噴火などあらためて「災害大国日本」がクローズアップされました。

 

それまで当たり前のように語られていたマイホームや持ち家神話といった不動産に対する価値観が「負動産」と呼ばれるように資産ではなく足かせとなる出来事が増えてきました。

 

自動車も、自家用車ではなくレンタカーは恥ずかしいといった感情を持っていた人たちは少なくなり、今ではカーシェアリングやサブスクリプション(月額料金定額制で複数の車種を乗り放題)のサービスが一定の人気を集めています。

 

最近はあまりいい話をきかないレオパレス21ですが、部屋のなかに家具・家電を備え付けた賃貸マンションは学生や新社会人に高い人気をほこる物件として紹介されていました。

 

サブスクリプションやクラウド・サービスの隆盛

さらに「所有することよりも利用することへ」の流れを推し進めているのがサブスクリプションやクラウド・サービスになります。

 

これらはあらゆる業界で拡大しており、製品等を購入して古くなったら買い替えるという生活スタイルから購入はしないで好きな時に好きなものやサービスを受け取るという生活スタイルへと変化してきました。

 

たとえば音楽・映像では、昭和の時代はCDやテレビ番組をカセットテープやDVDに保存することが一般的でしたが、平成の時代は音楽配信などデータだけを受け取るサービスに大きく様変わりしています。

 

また、外食産業でも「コーヒー飲み放題のカフェ」、「ラーメン食べ放題のラーメン屋」、「高額フレンチ」など月額定額料金制で自由に利用できるビジネスが登場しました。

 

上記以外でも、アパレル、家電、電子書籍、ペット、理美容、金融、不動産など生活全般の分野でサブスクリプションが新しいビジネスモデルとして注目されています。

いまやあらゆる業界において、購入・所有を促すビジネスモデルの限界を超えるべく利用・共有を促すビジネスモデルが登場しています。

 

そしてそれらのビジネスを結び付けるためにもネットワーク、データマイニングが発展しましたし、同時に災害時のバックアップも容易であるクラウドを活用したデータベースのサービスも発展してきました。

 

ものがあふれる時代の「もの」との距離感

このようななか、究極の「ものを持たざる生き方」としてミニマリスト、アドレスホッパーなど住居すらも捨て去り、シェアハウスやインターネットカフェ、ビジネスホテルなどを拠点として仕事はスマートフォンで受注・納品するといった人たちも登場しました。

 

そこまで極端な事例は少数ですが、生活必需品はもとより嗜好品にしてもあまりにもものがあふれてしまったため、物欲が低下する現象が起きました。同時に、出世欲や金銭欲もほどほどといった若者が台頭してきた時代でもあります。

たくさんの家や自動車を所有してブランド品に身を固めるような立身出世を目指す成り上がりスタイルは平成の30年間で良くも悪くも廃れてきました。

 

平成の30年間をふり返ると、所有・保有することのする価値観が大きく低下した時代となりました。

 

令和の時代は、好きなものを好きなときに好きな場所で利用できるような体験型サービスを中心としたビジネスがますます隆盛になることが予想されています。

 

そして、このような生活スタイルに呼応するように働き方も大きく変化することをあわせて考えていかなければなりません。

 

 

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