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中小企業の採用戦略で大切なこと! 社長の魅力?成長できる環境? それよりも大切なこととは?

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

10連休もいよいよ最終日です。

そして、連休明けは大学生の就職内定がたくさんでる時期でもあります。
ここ数年は学生側の売り手市場とされ、多くの企業が採用戦略に悩まされてきました。
特に中小企業では、説明会を開いても人が集まらない、内定を出しても辞退されるといった状況が続いています。

 

そのようななかで、あの手この手を駆使して新卒採用を実践している企業の事例が記事にありましたので紹介します。

同時に、知名度の低い中小企業の採用活動において最も大切なことについて考えていきます。

 

「社長の魅力」をPRする中小企業の取り組み

2020年卒大学生の就職活動は学生優位の売り手市場で進み、知名度が低い中小企業にとって厳しい採用環境が続く。会社説明会を開いても学生は集まらず、内定を出しても辞退され、人手不足は中途採用で補うしかないと諦めムードも漂う。こうした中、一緒に働きたいと思われる社長の人柄で魅了するよう促したり、長期インターンシップ(就業体験)で会社の面白さを喚起したりして奮起を促す人材コンサルティング企業が現れた。成長機会を求める学生にアピールする作戦だ。

出所)「苦戦の中小採用、「社長の魅力」で勝負 実践型インターンで成長環境「見える化」も」SankeiBiz(2019年5月6日配信)

 

そこでの取り組みとして、人材コンサルティング企業が主催して、学生が審査員となって社長のプレゼンを評価するといったコンテストが紹介されています。

 

「意志の強さや情熱で会社を引っ張る社長はチャーミング。知名度の高い大企業を目指しがちだが、社長の魅力で選ぶのもありかなと思った」
 4月10日、東京・虎ノ門で「この社長と働きたい」というチャーミングな社長ナンバーワンを学生が決めるコンテストが開かれ、学生審査委員を代表して田代葵さんがこう論評し、今の学生が求める一つの会社像を示した。ポイントは成長機会を積極的に提供してくれる職場環境であり、それを牽引(けんいん)する社長の器だ。

出所)同上

 

これまでも、一般的な企業がブースを構えて学生がブースを訪れるタイプの企業説明会だけではなく、その逆パターンで学生がブースを構えて企業担当者が訪れるスカウト式の採用イベントなど多様なマッチングイベントが開催されてきました。

 

記事内では就職と結婚を同じようなものと捉えられていますが、知名度の低い中小企業にとっては一人でも多くの学生にアピールする機会が多種多様にあった方がそれだけ良縁を結べるチャンスが拡がります。
同時に学生の側も、そういったイベントに興味のある学生が集まるわけですから、非常に熱のこもったイベントとなっているようです。

 

もちろん、大切なことは就職活動・採用活動の成功だけではなく、5年後、10年後、20年後の将来ですから、そこではまた違った成長戦略が求められています。

 

企業の採用戦略で最も大切なこと

実務家の間でも評価の高い経営学者ピーター・ドラッカーの言葉を借りると、企業の目的は「顧客の創造」であり、利益は「企業が事業を継続・発展させていくための条件」となります。

 

つまり、自社の商品やサービスを購入してくれる顧客を創造し、持続可能な利益を上げ続けることが企業の使命といえます。

 

記事からは「経営者の人間的魅力」と「企業の魅力」とがあいまいな表現で混同しているところがありましたが、私なりにまとめると「企業としての魅力を、経営者が魅力的に伝える」ことが知名度の低い中小企業にとって極めて重要な採用戦略となっていると読み取ることができます。

 

いまや大企業、人気企業として君臨しているソフトバンクグループ、楽天、サイバーエージェントなども創業当時は小さなベンチャー企業でした。これらの企業がここまでの成長を可能としたのは「生産技術」「商品・サービス」「販売網」「広告宣伝」など企業活動の根幹がしっかりしていたことと、それを魅力的に伝える経営者であり、同時に経営者の人間的魅力といえそうです。

 

そこには完全実力主義の成長環境が拡がっていたり、長時間労働もいとわない人たちがバリバリ働いていたりと、人によっては必ずしもアットホームで働きやすい環境ではないかもしれません。それでもたくさんの学生が集まる理由は企業の魅力に惹かれているといえそうです。

もちろんすべての中小企業やスタートアップのベンチャー企業が拡大成長を志向しているとは限りません。

 

どういった人材を採用したいかを考える場合は、どういった企業にしたいのかを明確にすることが最重要であり、それを信念を持って熱く語ることが経営者に求められているといえます。

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