レオパレス社長交代! 皮肉にも株価は急上昇!
こんにちは、さんちゃんです。
レオパレス社長交代!
賃貸アパート大手のレオパレス21では、この間の施工不良問題の責任を取る形で深山英世社長の辞任が発表されました。
実は昨日深夜の日付が変わった12時36分の段階で、深山社長が退任する方向で最終調整に入ったとの報道が共同通信より配信されていました。
賃貸アパート大手レオパレス21は9日、深山英世社長が退任する方向で最終調整に入った。施工不良問題の責任を取り、再建を急ぐ。
出所)「レオパレス21、深山社長退任へ」共同通信2019年5月10日配信
皮肉にも株価は急上昇!
本日の株式市場は、アメリカが中国に追加関税をかけるのかどうかが焦点となっていましたが、13時過ぎに事前の報道どおり10%から25%に引き上げることが発表されてからは全面安の展開となりました。
場中にそれなりの買い戻しがあったため、最終的な日経平均の終値は前日比57円21銭安の2万1,344円92銭で取引を終えました。
そんななかでレオパレス21の株価は、前日比16円高の222円と7.76%の大幅上昇で取引を終えました。
なんと2,141銘柄ある東証一部のなかで値上がり率ランキング30位に入っています。
私個人はかなり驚きましたが、市場では悪材料出尽くしと捉えられているようです。
とはいえ、懸念材料がないわけではありません。
社長交代は身内の論理!?
本日、市場の取引が終了した15時9分に社長辞任のニュースが正式に発表されました。
賃貸アパート大手レオパレス21は10日、物件の施工不良問題の責任を取り、深山英世社長が5月30日付で辞任し、後任に宮尾文也取締役常務執行役員を昇格させる人事を発表した。深山氏は取締役に降格となる。
出所)「レオパレス、社長辞任を発表」共同通信2019年5月10日配信
これを読むと5月30日付で深山社長が辞任したあとも取締役として経営陣に残ることがわかります。
複数年にわたる組織ぐるみの施工不良問題の責任を取るという意味ではやや拍子抜けの人事といえます。
これだと実態はあまり変わらないのではないかとの不安はぬぐい切れません。
まだ相談役や会長職など実権のない名誉職の方が一般に理解されるのではないでしょうか。
いずれにしても本日の社長辞任については、事前に予想されていたことですのでそれ自体のインパクトは小さかったかもしれません。
比較してはいけないのでしょうが、トヨタの同業他社や異業種の会社でも互いにプロフェッショナルとしての関係を構築する「仲間づくり」とは大きく異なるかのような内向きの人事に思えてしまいます。
来週以降の株式市場において株主は今回の人事をどのように評価するのか、注目が集まります。