野党、麻生大臣の不信任決議案提出へ! 長寿社会を誇り新しい社会保障制度を検討するといえばよかったのに・・・

こんにちは、さんちゃんです。
思っていたよりも時間がかかったという印象です。
麻生大臣の不信任決議案を提出へ
野党が、麻生太郎副総理の不信任決議案を提出することがわかりました。
ご存知のように、麻生副総理は財務大臣や金融担当大臣を兼務しており、現在世間を騒がせている老後2,000万円不足の報告書の責任者でもあります。
立憲民主、国民民主などの野党は20日、95歳まで生きるには夫婦で2千万円必要とした金融庁金融審議会の報告書をめぐり、麻生太郎財務相兼金融担当相に対する不信任決議案を衆院に提出した。野党は参院にも麻生氏の問責決議案を提出している。
出所)「野党、衆院に麻生氏の不信任決議案提出」産經新聞2019年6月20日配信
これまでの流れをふり返ると、
金融庁の審議会がまとめた報告書に、夫婦で95歳まで生きると老後に2,000万円が不足するという記述がありました。
メディアが年金だけでは生活できないと大々的に報道したことから、政府の対応を注視していまたが、なんと、担当大臣の麻生太郎氏が報告書の受け取りを拒否するという事態になりました。
審議会に報告書を依頼した側が受け取り拒否とは前代未聞です。
しかも、内容が衝撃的な数字だけを取り上げて曲解して伝わってしまったことは否めませんが、政府としてその部分を丁寧に説明するのではなく、正式な報告書として受け取っていないから内容についての照会には一切回答できないとの立場を鮮明に打ち出しました。
要するになかったことにする、臭い物に蓋をするというやり方です。
さらに、6月19日に財政制度審議会が麻生大臣に提出した意見書「令和時代の財政の在り方に関する建議」についても原案にあった「将来世代の基礎年金給付水準が、2004年(平成16年)改正時の想定よりも低くなることが見込まれている」という文言が削除されていることがわかりました(FNNニュース2019円6月29日配信)
正直に、長寿社会を迎えて喜ばしいが、その一方で当初想定していたよりも社会保障費がかかることが考えられる。そのためには公的年金だけに頼らない社会保障制度を検討する必要がある、といえばよかったのではないでしょうか。
重要なことは、一部の野党議員がヒステリックに叫んでいるような「嘘をついた」「謝れ」のような批判に対しては一蹴したうえで、世界に類を見ない健康長寿な日本を誇り、そのための新しい財政年金制度改革が大切と前向きに表現すればなんら問題はなかったように感じます。
今回の麻生副総理の受取拒否、政府の回答拒否の姿勢は、あまりにも現実逃避な姿勢にみえますので麻生大臣の不信任決議案提出は自然の流れだと思われます。
自民党一強に変化はあるか!?
とはいえ、現在は安倍晋三総理が盤石の体制で自民党一強の時代といえます。
最近陰りがみえてはいますがアベノミクスによる好景気、皇室、国際外交、オリンピックの招致など多方面で着実な成果を出しています。
その分、なかには強気な発言や政策もみられますし、モリカケ問題などといわれた政治とカネの問題など釈然としない部分もあります。
残念ながら、揚げ足取りをするだけに見えてしまう野党には自民党に取って代わるだけの力量や国民からの期待感は薄いように感じられますが、年金の問題は国民一人ひとりに関わる重要な課題ですので、しっかり代替案を策定して堂々と選挙で「政策論争」をすればいいのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、正直に長寿社会を誇り、長寿社会に最適な年金制度を検討するという前向きな姿勢でのぞむことが大切になってきます。
それに対して仮に議論から逃げるようなことがあれば、与党であれ野党であれ政治家としては失格と言わざるを得ないでしょう。
衆参ダブル選挙の機運はひとまず下がりましたが、夏の参議院選に向けて、このまま自民党一強が継続するのか、野党が政策論争を繰り広げて議席を獲得するのか、注目が集まっています。