消費税10%明記、参院選本格始動! 政策論争なるか茶番のままか!?
こんにちは、さんちゃんです。
さまざまな思惑が流れていましたが、政府は消費税10%への引き上げを明記しました。
いよいよ参議院選挙の争点として、与野党の論戦が本格的に始まります。
消費税8%から10%へ増税を明記!
政府は、21日午後の臨時閣議で、第2次安倍政権の発足後7度目となる「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」を決めた。消費税率について、10月に現行の8%から10%に引き上げることを明記した。増税前後の駆け込み需要と反動減が、経済の回復基調に影響を及ぼさないよう、政府は、車や住宅の購入支援、公共事業の増額など決定済みの総額2兆円規模の経済対策を適切に執行するとしている。
…中略…
自民党も7日に発表した参院選公約で消費税率の引き上げを盛り込んだ。消費増税には世論の反対も根強く、参院選の大きな争点の一つとなる。
出所)「消費税10%引き上げ明記、骨太の方針 参院選の争点」朝日新聞DIGITAL(2019年6月21日配信)
すでに自民党が発表していた参院選公約において、小さ~~~~~~~~~~く消費税増税を書いていました。
今回の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」でいよいよ増税に対する態度を鮮明にしたといえます。
野党は内閣不信任案を提出へ
立憲民主、国民民主、共産など野党5党派が内閣不信任決議案を提出する方針を固めたのは、安倍晋三首相が衆参同日選を見送る意向を公明党に伝えたことで、不信任案提出が衆院解散を誘発する懸念は小さくなり、提出の環境が整ったと判断したからだ。5党派は週明けの24日に幹事長・書記局長会談を開くなどして提出方針を確認し、翌25日に提出する運びだ。ただ、同日の衆院本会議で与党などの反対多数で否決される見通しだ。
出所)「野党、内閣不信任案を提出へ 土壇場で「切り札」」毎日新聞2019年6月21日配信
野党は麻生太郎大臣に対する不信任決議案(衆議院)、問責決議案(参議院)に続き、内閣不信任決議案を提出する方針を固めたようです。
しかし、
理由がしょぼ過ぎます・・・。
衆議院解散による衆参ダブル選挙の公算が低くなったから内閣不信任決議案を提出するとのことです。
あまりにもこすズルいというか、情けないというか、麻生大臣や石破茂元幹事長からは本気度が感じられないと同情される始末です。
麻生太郎副総理兼財務相は20日、自民党麻生派(志公会)の例会で、19日に行われた安倍晋三首相と野党党首による党首討論について「(野党が)解散に追い込んでくるなんて迫力は全くなく、今までにない形の党首討論だった」と述べた。
…中略…
石破茂元幹事長も20日の石破派(水月会)の例会で、党首討論について「(野党は)解散が怖く、本気で政権をとる気があるのかということを国民に見透かされた時間だった」と振り返った。
出所)「麻生氏「野党は迫力なかった」 石破氏も「本気で政権とる気あるのか」」2019年6月20日配信
「骨太の方針」も薄い内容、このまま茶番がつづくのか!?
件の21日午後の臨時閣議で決めた「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」ですが、内容はなかなか薄さです。
国民が負担する内容、耳が痛い内容はほとんど先送りで選挙のための美辞麗句が並んでいます。
政府が21日閣議決定した経済財政運営の指針「骨太の方針」は、国民負担増を伴う改革の多くを参院選後に先送りし、迫力を欠く内容となった。
選挙直前に有権者の批判を避けたい与党と、10月の消費税増税を控えて世論を刺激したくない財務省などの思惑が一致したためだ。小さな政府を掲げた小泉政権が、抵抗勢力と戦う「改革の旗印」として活用したかつての姿は見る影もない。出所)「負担増軒並み先送り=「改革の旗印」見る影なく-骨太方針」時事通信2019年6月22日配信
小泉政権のような威勢のいい発言が必ずしも日本のためになったとは思いませんが、与党も野党も政治家が小粒になった感じが否めません。
このまま与野党ともにパフォーマンスだけが繰り広げられるだけで、ほぼ無風の参議院選挙になる可能性も小さくありません。
令和に入っても、平成の30年間のようにジリ貧を続けることになるのでしょうか。
参議院選挙は新しい日本をつくるための政策論争ができるかできないかで、これからの約30年間の生活が予想できるかもしれません。