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音楽を奏でる駅弁、五感に訴えるアイデアが大ヒット!

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

旅行好きには周知の事実かもしれませんが、松阪牛(「まつざかぎゅう」ではなく「まつさかうし」と発音します)で有名な三重県松坂市にある松坂駅の駅弁が人気を博しています。

 

モー太郎弁当

出所)「松阪名物黒毛和牛モー太郎弁当」駅弁のあら竹webページ
注記)本画像はアイキャッチ画像にも使用しています。

 

音楽を奏でて五感に訴える駅弁「モー太郎弁当」!

 JR紀勢本線と近鉄山田線が接続する松阪駅(三重県松阪市)では、「松阪牛」の産地だけあって、牛肉をメインにした駅弁が多く販売されています。そのなかで、いま最もその名を知られているのが、「モー太郎弁当」でしょう。
弁当を製造する「あら竹」(新竹商店)のイメージキャラクター「モー太郎」のイラストが描かれた紙包みを取ると、牛の顔をかたどった容器が現れます。この時点でもインパクトがありますが、驚くのは、この容器のふたを開けたときです。ふたの内側についたセンサーが反応し、「うさぎ追いしかの山」のフレーズで知られる唱歌『ふるさと』のメロディーが流れるという、日本初の「メロディーつき駅弁」なのです。

…中略…

この弁当についてあら竹は、容器で「視覚」に、メロディーで「聴覚」に、すき焼きの香りで「嗅覚」に、その味わいで「味覚」に、そして駅弁の持つ郷愁で「心」にと、「五感に訴える駅弁」としています。近鉄特急やJRの快速「みえ」などに乗っていると、松阪駅を過ぎたころに車内の至るところで『ふるさと』のメロディーが聴こえてくることもあり、その人気ぶりがうかがえます。

出所)「元祖牛肉駅弁はなぜ「音」が付いた? 日本初「メロディーつき駅弁」開発の背景」乗りものニュース2019年6月23日配信

 

記事によると、「あら竹」の歴史は深く1895年(明治28年)には松阪駅で駅弁の販売を開始しています。
高級牛肉を売りにした日本で初めての弁当で価格も日本一、販売当初はほどんと売れなかったようです。

 

それでも、その後、評判が評判をよび1964年(昭和39年)には国鉄主催の駅弁品評会で1位を獲得しているようです。

 

しかし、2001年(平成13年)のBSE(牛海綿状脳症)感染牛の問題で売り上げは10分の1にまで低迷してしまいました。

その危機を救ったのが「モー太郎弁当」となります。

 

五感に訴えかける商品・サービスでないとヒットしない時代に!

令和の時代は、「モノ消費からコト消費」といわれています。

品質がどれだけ優れていてもそれだけではヒットにつながらず、そこにいわゆるストーリー性を持たせた商品やサービスの存在、あるいは体験それ自体を売りにするようなビジネス・アイデアがなければ大きなヒットは望めません。

さらには、「インスタ映え」と呼ばれるように見た目の華やかさ・面白さなど「誰かに伝えたい」「共有したい」という気持ちをくすぐる商品・サービスがヒットにつながっています。

 

 

 

そういう意味では、「音楽を奏でる弁当」は、これまでの常識を打ち破るとともに、体験してみたいという気持ちを喚起します。

また実際に購入した人が弁当箱を開けるシーンを動画撮影してSNSに投稿する人が続出することでその動画を視聴した人がさらなるお客さんとなるといった口コミ効果があらわれています。

 

一見、駅弁と音楽とは全く関係がないように感じられますが、「ふるさと」という懐かしい音楽を聴きながら列車内で駅弁を食べる風情は、古き良き時代を懐かしむストーリー性にあふれています。

 

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