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TBS『消えた天才』が消えた! 過剰演出の行く末・・・

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

TBSの人気番組『消えた天才』の放送休止が決まりました。

 

『消えた天才』とは!?

『消えた天才』は、たとえば現在トップアスリートとして活躍している選手の少年少女時代の対戦相手を探し当ててインタビューをおこなうというものです。

 

番組構成としては、現在の一流選手が過去に手も足も出なかったような対戦相手、ライバル、天才、神童など称された人物が、その後波乱万丈な人生を送っていたり、平凡な暮らしをしていたりという姿を映し出し、過去を回想するような番組です。

 

スポーツでは勝者が入れば敗者が必ずいますし、少年少女時代には早熟な天才や神童と呼ばれるような逸材もいます。
ケガや病気、モチベーションの低下など競技を離れた後の人生とともに現在トップアスリートとなった人への応援メッセージを送るといった人生模様を描きだす番組として人気を博していました。

 

「やらせ」が発覚!

番組として人気を博した結果、より天才としてのエピソードが求められるなど大げさな表現が使われるようになります。

 

視聴率を取るためなのか、人気に陰りを見せたくないといった制作サイドのプレッシャーなのかはわかりませんが、誇張された表現がしばしばみられるようになっていました。

 

そのような状況で、少年野球の投手が投げるボールの速度を加工して速く見せるという「やらせ」が発覚しました。

 8月11日、TBS『消えた天才』がリトルリーグ全国大会で全打者三振の完全試合を達成した当時12歳の少年を特集。しかし、同少年のストレートが速く見えるように、早回しをするという加工を行っていたことが判明。9月5日に事実関係を公表したTBSは、過去にも卓球やフィギュアスケート、サッカーで同じような加工をしていたと発表。
出所)「『消えた天才』映像加工で休止 過剰演出はなぜ起こるのか」NEWSポストセブン2019年9月11日配信

 

やらせが発覚したのち、過去の映像でも類似の加工処理をしていたことを公表したうえで番組の休止を発表しました。

 

過剰演出の行く末・・・

映像を加工して「やらせ」をしていたことが発覚しましので、もし休止が明けて番組が復活したとしても視聴者は素直に映像を見ることができません。

 

『消えた天才』では、過去にも過剰演出をして一部で話題になっていました。

プロ野球ヤクルトスワローズで活躍した伊藤智仁投手をデビュー2カ月半で消えたと煽っていました。
(実際には、その後リハビリの末、復帰を果たし日本一に貢献、「カムバック賞」を受賞するなど一流投手として復活した)

 

知っている人がみればすぐにわかる周知の事実であるプロ野球の選手の過去ですら、都合よく過剰演出をして番組をつくるくらいですから、ほとんど誰も知らない少年少女時代の対戦エピソードを過剰に演出することはお手の物だったと考えることができます。

 

だいぶ以前になりますが、フジテレビ系列で人気を博した『ほこ×たて』も、やはりやらせの発覚で打ち切りとなりました。
(町工場の職人が技術を競い合う姿が印象的な番組で、たとえば切れない素材をつくる職人となんでも切れるレーザーメスをつくる職人が技術を持ち寄って対決するような姿はものづくりの面白さが表現されていました。)

 

『消えた天才』も、『ほこ×たて』と同様にこれまでのTV番組にありそうでなかったテーマを確立させており、一般人(元天才)にスポットをあてた良質な番組だったといえます。

しかし、このような過剰演出、やらせ加工が発覚してしまった以上は、少々さみしくもありますがおそらく打ち切りとなるのではないでしょうか。

 

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