命とお金を天秤にかける政府と国民! コロナに立ち向かうために!
こんにちは、さんちゃんです。
緊急事態宣言から一夜明けた今日、大きな混乱もなく日常がスタートしました。
それもそのはず、宣言は昨夜19時からでしたし、その後の各都府県の知事の会見なども20時以降でしたので朝一から大きく仕事や生活が変わるといったことはなかったわけです。
ある意味では、緊急事態を宣言するための会議をする政府と、それを報道で事前に知ることができる国民とのあいだの出来レース的な感覚の緊急事態宣言だったとも言えます。
とはいえ、人と人との接触を最低でも7割減らすことが肝要であり、そうでなければ1か月で8万人の感染者を生む危険もあるとの安倍総理の言葉は危機感をもって迎え入れられることになりました。
それでは、街中から道行く人が激減したかというとそうではありません。
その理由を考えていきます。
命とお金の天秤
議論を複雑にすればするほど本質から遠ざかりますので極めて単純化した主張を展開します。
すなわち、
政府と国民は、「コロナによって失うかもしれない命のリスク」と「仕事・生活を止めることで失うかもしれないお金のリスク」を天秤にかけるという究極の意思決定を迫られているわけです。
現状では、政府も国民も、命を失うかもしれないリスクよりもお金を失うかもしれないリスクに重きを置いているため、仕事・生活のための外出自粛は一部にとどまっているといえます。
なぜなら、感染者数や志望者数が少なく、自分はコロナに感染しないとリスクを低く見積もっている人が多く、相対的に仕事や生活を止めることによる経済的なリスクの方が大きくなっているからです。
それでは外出自粛をより徹底するために何が必要でしょうか。
回答は2種類あります。
(1)「コロナによって失うかもしれない命のリスク」を高める
不謹慎と捉えられるかもしれませんが、議論を単純化していることと残酷な現実を知るためには適切な考え方です。
現状の感染者数や志望者数が欧米のように爆発的増大することで、命のリスクが高まりますので、相対的にお金よりも命を大切に考えて行動する人が増加します。
つまり命とお金の天秤の「命」の価値が重くなるという方法です。
(2)「仕事・生活を止めることで失うかもしれないお金のリスク」を低める
もうひとつの方法は、命とお金の天秤の「お金」のリスクを軽減するという方法です。
仕事・生活を止めても保障があれば外出自粛を受け入れる人が増加すると考えられます。
そのためには国民に一律に10万円、あるいは20万円を給付するといった施策です。
現在検討されているマスク2枚の配布や所得制限や給与減少の証明など手続きが厳しい30万円の給付よりも国民の納得度が高いことは間違いありません。
意味合いは休業補償ではなく、国家である政府が国民に対して生活保障として一律の現金給付をおこなうというものです。
ですから、所得や職業の区別をする必要は一切ないわけです。
政治家や公務員も対象であっても問題ありませんし(国民ですから)、どんな職業でも生活保護受給者でも一律給付です(繰り返しになりますが国民ですから)。
日時は区切る必要がありますが、誕生したばかりの赤ちゃんから意識不明で明日をも知れないお年寄りも給付対象でいいわけです(何度も言います、国民ですから)。
また、国籍の問題がでてくるかもしれませんが、まずは(1)日本で生活をしている日本国籍を持つ人が対象となるでしょう。
つづいて(2)日本で生活をしている外国籍の人と(3)海外で生活をしている日本国籍の人への支援策を検討すべきだと考えます。
(1)が最優先、(2)と(3)がその次の検討としていますが、三者に対する支援策を同時に実施することも可能です。
そのくらいの緊急事態であることを前提に対応することが求められてくるのではないでしょうか。
医療崩壊・経済崩壊・都市封鎖を招かないために!
残念ながら欧米のニュースにふれていると、医療崩壊、経済崩壊、都市封鎖を招いてしまっている国家や都市が少なくありません。
そこでみられる流れは、相対的にお金を重視し命を軽視した結果、まず命が失われる医療崩壊を引き起こし、非常事態を宣言して都市封鎖をすることで経済崩壊も引き起こしてしまったということです。
命とお金を天秤にかけなければならないコロナへの対策からは4種類の結果が導き出されます。
(1)命を軽視してお金を重視する・・・医療崩壊
(2)お金を軽視して命を重視する・・・経済崩壊
(3)命を軽視した結果、お金を諦めざるを得なくなる・・・都市封鎖(医療と経済の両方が崩壊した状態)
(4)命を重視するためにお金を活用する・・・日本が目指すべき方向
政府には現金のバラマキ施策にアレルギー反応を示す人もいるようですが、第二次大戦以降かつなかい災害に見舞われているのが現状だというのであれば(4)を徹底的に突き進む必要があるのではないでしょうか。