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堺屋太一死去。「団塊の世代」の名付け親、平成の終わりを象徴! 松下幸之助へのインタビュー良かったなぁ

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

今日、スマートフォンのニュース通知をみて一瞬目を疑いました。

 

堺屋太一さん死去。享年83

作家で元・経済企画庁長官の堺屋太一さんがお亡くなりになりました。

83歳でした。

 

人生100年時代、まだまだお若い・・・。
残念でなりません。

 

堺屋太一さんの印象(1)~共感を生む言葉を生み出すセンス~

堺屋太一さんというと、私のなかでは大きく3つのことが印象に残っています。
いずれもリアルタイムで見聞きしたり知っていたわけではなく、あとから知ることになって「この人はすごい」と驚愕したものです。

 

まずは、なんといっても多くの人に共感される言葉を生み出すそのセンスです。

 

通商産業省(現・経済産業省)に在職中の1976年に執筆した小説『団塊の世代』はベストセラーになりました。

 

「団塊の世代」は、第一次ベビーブームが起きた時期に生まれた世代であり、厚生労働省の定義では「1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)生まれ」をいいます。

 

いい意味でもそうでない意味でも、団塊の世代という言葉は国民に広く定着しています。

 

また、「団塊の世代」以外では、通産官僚時代の記者会見で発言した「巨人・大鵬・卵焼き」も流行語となり定着しました。

 

このようなネーミングのセンスは天才的なものであると感じていました。

 

堺屋太一さんの印象(2)~時代を的確に捉える慧眼の士~

1998年に小渕恵三内閣のとき、民間人閣僚として経済企画庁長官に就任しました。

 

そして、「情報通信技術(IT)担当大臣」兼任され、「インターネット博覧会」を発案した人物としても知られています。

 

当時は「IT革命」などと言われていましたが、インターネットやパソコンの普及状況でいうとまだまだ一般的といえるようなものではありませんでした。フロッピーディスクの時代でしたし。

 

いちはやくインターネットの可能性に注目し、国家戦略に位置づけられた慧眼は恐るべきものがあるといえます。

 

そういえば少し前に聞いた、自分ではパソコンを使わない大臣とは雲泥の差です。
(もちろん単純にパソコンを使わないからダメだというわけではないですが…)

 

堺屋太一さん自身「作家」ですから、紙とペンにはこだわりがあるはずです。

作家の中には、パソコンやワープロではなく手書きにこだわる方も少なからずいらっしゃると思いますが、閣僚、政治家として国民を導くリーダーたる者、最先端の技術を柔軟に取り入れる姿勢はすごいものがあります。

 

堺屋太一さんの印象(3)~経営の神様・松下幸之助へのインタビュー~

かなり前のことですが、YouTubeで松下電器産業株式会社の松下幸之助社長が堺屋太一さんからインタビューを受けている番組をみました。

 

今、YouTubeのどこを探してもみつからないのが残念なのですが、そこでは、お互いに「たばこをスパスパ吸いながら」日本の経営について語り合っていました。

 

正直なところ話していた内容はほとんど記憶に残っていないのですが、その二人の立ち居振る舞いが「かっこよかった」ことを鮮明に覚えています。

 

もちろん、時代が違いますのでたばこを吸いながらインタビューは現代では不可能でしょうが、そういったものを超越する魅力がありました(松下幸之助さんの大阪人らしいやわらかい口調もよかった)。

 

松下幸之助さんが亡くなったのが平成元年、
堺屋太一さんが亡くなったのが平成最後の年、
ひとつの時代が終わるとはこういうことをいうのだなぁとしみじみ感じています。

 

 

本当に偉大な作家であり、経済人であり、政治家である人をなくしました。

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

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