最新ニュース、書籍やマンガなど身近な話題から昭和・平成・令和の生き方・働き方を考える

有料老人ホームで入居者が孤独死! 嘘のような本当の話・・・

 
この記事を書いている人 - WRITER -

こんにちは、さんちゃんです。

 

フェイクニュースかと疑いました。

それくらい衝撃的なニュースです。

 

有料老人ホームで孤独死の衝撃!

24時間スタッフが常駐する兵庫県明石市の介護付き有料老人ホームで、入居者の90代男性が居室で「孤独死」していたことが30日、関係者への取材で分かった。男性は遺体で見つかる約2週間前に死亡していたとみられる。今月上旬に面会した家族に体調不良を訴えたため、家族がスタッフに見守りを求めていたが、施設側は部屋を訪れるなどの安否確認をしていなかった。高齢者施設での「孤独死」という異例の事態に、指導権限のある明石市は施設の対応に問題がなかったか調査を始めた。

…中略…

同ホームは夜間も看護師やヘルパーが常駐する。介護保険サービスを提供しているが、男性は介護の必要のない「自立」でサービスを使っていなかった。施設のレストランで食事を取らずに自室で調理し、室内の清掃サービスも利用していなかったという。
今月4日に家族が面会した際、顔色が悪く、腰が痛いなどと訴えた。男性は日常的に「できることは自分でする」などと話していたが、家族はスタッフに「本人は嫌がると思うが、様子を見てほしい」と伝えたという。
しかし施設側は、数日後に男性を見掛けたという報告がスタッフからあったため、体調が回復したと判断し、その後、男性の部屋を訪れるなどの安否確認をしていなかった。

…中略…

同ホームには現在、100人近くが入居。このうち介護保険サービスを利用していない入居者は2割ほどという。同ホームの支配人は「男性は介護保険サービスや清掃サービスなどを利用しておらず、すぐに発見できなかった。反省しなければならず、申し訳ない。再発防止を徹底する」としている。

出所)「老人ホームで90代男性が孤独死 施設側2週間気付かず 兵庫・明石」神戸新聞NEXT2019年5月31日配信

 

何から整理していいのか混乱しますが、
「24時間スタッフ常駐」の「有料老人ホーム」で「90代男性」が「孤独死」しました。

 

そして「2週間」のあいだ誰にも気づかれなかったということです。

 

記事によると、男性は介護サービスが必要なく食事や掃除も自分で実施するタイプで、老人ホームのなかでも「自立」というほぼ通常のマンションと変わらないような状態で生活していたようです。

 

それでも面会に訪れた家族に体調不良を訴えており、ホーム側にも見守りを要請していました。

 

それにもかかわらず、死後2週間もそのままという信じられない結果となりました。

 

高齢者の自尊心とサービスのバランスが大切!

おそらくこの老人ホームは、高齢者を患者のような扱いをするのではなく、自立できるところは最大限本人に任せることで高齢者の「自尊心」を傷つけないようにしている施設であると推測できます。

 

記事からも男性自身が自分でできることは自分でしたいと話しており、同じような高齢者が2割程度入居しているといいます。

 

そのため、単純に「手抜き」や「経費削減」、あるいは「老人虐待」のような老人ホーム側の悪意ある行為の結果であると決めつけるのは間違っていると考えられます。

 

この老人ホームは、要介護・要支援の老人だけではなく、日常生活には困らないが一人では何かと不便なこともあるから入居した人や、家族が高齢の親などを一人にするよりは安心だと考えて入居した人など、多様な高齢者が入居していると考えられますので、むしろ一律に高齢者には支援が必要だとする施設よりよっぽど素晴らしい運営ともいえます。

 

とはいえ、今回のケースのように、

1.有料(おそらく高額であることが想定される)の老人ホームに入居して、
2.24時間体制でサービスが提供されており、
3.家族として見守りを依頼したにも関わらず、
4.死後2週間も放置されていた

となれば、やはり老人ホームとしての役務を果たしたとはいえないでしょう。

 

元気な高齢者であっても、いつ何時事態が急変するかわからないからこそ、現状は自立生活が可能であったとしても万が一のときの安心を買う意味で有料老人ホームに入居していたわけです。

家族にしてみれば、何のために高い金を支払って老人ホームに入居させたと思っているのだと感じていらっしゃるのではないでしょうか。

 

早急な原因究明と改善策・対処法の作成が求められます。

たとえば、少なくとも24時間に1回、有料老人ホームであれば朝夕の2回はなんらかの方法で確認しておくことが大切になってくると思います。

 

それは要介護や要支援の状態にある高齢者だけではなく、自立可能で介護サービスを受けていない高齢者も対象とすべき最低限のサービス内容だと考えられます。

 

今回、極めて不幸な出来事が起こってしまいましたが、これから高齢社会が本格化しますので、改善案や対処法をしっかりと作成し介護や老人ホームの業界(もっというと国・政府レベル)で共有してもらわなければ安心して利用することができないでしょう。

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 21世紀の生き方・働き方 , 2019 All Rights Reserved.