最新ニュース、書籍やマンガなど身近な話題から昭和・平成・令和の生き方・働き方を考える

「民主党の枝野さん」安倍総理発言の問題点と枝野代表の的外れ批判の残念さ!

 
この記事を書いている人 - WRITER -

こんにちは、さんちゃんです。

 

参議院選挙も序盤の山場を迎えています。

 

安倍総理が応援演説の際に立憲民主党代表の枝野幸男氏に対して「民主党の枝野さん」と表現したことに注目が集まっています。

 

安倍総理発言の内容と笑えない笑いのセンス

 参院選で安倍晋三首相(自民党総裁)が応援演説する際、立憲民主党の枝野幸男代表を「民主党の枝野さん」と「言い間違い」をする場面が頻発している。その後に「毎回、党が変わるから覚えられない」などと「釈明」を加え、演説の定番文句になりつつある。
4日の公示以降、首相の「言い間違い」と「釈明」を最初に確認できたのは、6日午後の滋賀県草津市での街頭演説。「野党の枝野さん。民主党の、あれ民主党じゃなくて今、立憲民主党ですね。どんどん変わるから覚えるのが大変」と話すと、聴衆から大きな笑いが起こった。同日夕の大阪市内での演説でも「この前、民主党の枝野さんと討論、民主党じゃないや」と述べた。
翌7日は、千葉県内と東京都内で行った計6カ所すべての街頭演説で同様に「言い間違い」をして、聴衆の笑いを誘おうとした。

出所)「安倍首相が応援演説で「言い間違い」連発 「民主党の枝野さん」を定番文句に?」朝日新聞DIGITAL(2019年7月7日配信)

 

記事の内容からして、「言い間違い」ではなく意図的に笑いをとるネタ発言として活用しているようです。

 

とはいえ、一般のビジネスシーンにおいても、相手の「会社名」や「肩書き」について公の場所で揶揄したり、何度も言い間違いをするということは失礼にあたります。

特に今回のように枝野氏の前職にあたる立憲民主党結党以前の民主党を笑いの対象とすることはその経歴をバカにしていると捉えられてもおかしくありません。

 

最初は本当に言い間違いをしてしまったのかもしれませんし、そこで聴衆から笑いが起こったことで味を占めてネタにしたのかもしれません。

 

それでも一国の総理が、野党代表の所属組織を小ばかにする発言は品性を欠くように感じます。
総理大臣・与党自民党の総裁として、堂々とされている方が大物感がでると思うのですが・・・。

 

枝野代表の的外れな批判の残念さ

当然、立憲民主党枝野代表は安倍総理の発言に反発しています。

 

 立憲民主党の枝野幸男代表は8日、安倍晋三首相(自民党総裁)が参院選の応援演説で「民主党の枝野さん」と繰り返し発言しているとして、「一種の選挙妨害だ。いいかげんにしてほしい」と強く反発した。東京都内で記者団に語った。
「民主党」は国民民主党が比例代表の略称として届け出ており、立憲の略称は「りっけん」。枝野氏は「(首相の演説で)誤解した人が枝野が党首をやってる政党に入れようとすると、別の党の票になってしまう」と指摘した。

出所)「「民主党の…」は選挙妨害=枝野氏、安倍首相を批判【19参院選】」時事通信2019年7月8日配信

 

選挙戦真っただ中だからでしょうか、「選挙妨害」だという反発をしているようです。

 

枝野代表自身も安倍総理の発言が「選挙戦のトラッシュトーク」(スポーツなど試合前で挑発的発言をして相手を心理的に揺さぶる発言)程度に捉えているところが残念なところです。

 

安倍総理の発言は本質的に大きな問題を内包していますので、冷静な視点でしっかりと指摘をすれば枝野代表の株が上がったかもしれませんが、選挙戦しかみていないように映ってしまいます。

 

安倍総理発言の本質的問題点とは!?

安倍総理の「民主党の枝野さん」発言には本質的な問題点を抱えています。

 

それはビジネスパーソンであれば常識である「相手およびその所属組織に敬意を表する」という姿勢がみられないことです。

 

現代は「転職をすること」も「独立起業をすること」も珍しくない社会に成りつつあります。

 

前職への思い入れは個々人さまざまなものがあります。
そういった部分を揶揄する発言はビジネスパーソンとしては慎む必要があります。

また、独立起業した企業名が有名企業と類似していたり、知名度が低くて言い間違いをされるという経験がある人ならわかることですが真剣に命名した自社の名称を小ばかにされるのは決して嬉しいものではありません。

 

たしかに立憲民主党は集合離散のような状況で結党されましたら民主党時代の政策に批判されるべき内容が含まれているかもしれません。

 

それでも一国の総理大臣が所属組織を揶揄するようは発言は政治の本質からもビジネスパーソンの礼儀からも外れたものであるように感じてなりません。

 

あまりにも自民党安倍総理が強すぎるからこその発言なのでしょうが、軽すぎる発言は自身の株を下げるだけのように感じます。

 

このような状況でも野党にイマイチ期待できないところが現在の日本の課題なのかもしれません。

 

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© 21世紀の生き方・働き方 , 2019 All Rights Reserved.