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かんぽ生命、不適切保険契約! 割を食うのはいつも現場・・・

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

かんぽ生命、保険営業を自粛!

かんぽ生命と日本郵便が8月末まで保険営業の自粛を決定しました。

 

生命保険会社が保険営業を自粛するというのは驚きの事態ですが、残念ながらそうでもしなければいけないところまで追い込まれているともいえます。

 

 かんぽ生命保険で不適切な保険契約の乗り換えが多数あった問題で、かんぽ生命と日本郵便は8月末まで保険営業を自粛することを決めた。だが、営業現場では後手にまわる会社側の対応への不満が強く、混乱も広がっている。

出所)「怒声浴び、資料投げられ…郵便局員は批判の矢面」読売新聞オンライン2019年7月13日配信

 

問題が発覚した際には、他人事のような通達があったようです。

 関係者によると、問題が発覚した直後の6月下旬、日本郵便は、大沢誠副社長の名前で「自信を持って営業活動を行っていきましょう」との社内メッセージを発信した。管理職が「営業をやめれば、会社は潰れる。正当な営業手法であれば堂々と進めよう」などと指導することもあり、問題を楽観視するかのような姿勢に違和感を抱いた社員も多かったという。

出所)同上

 

保険会社ですから保険営業をやめることは会社の売上に直結します。
そういう意味では大沢副社長の檄は社内に向けた当たり前のものといえるかもしれません。

とはいえ、その社内メッセージから1か月も経過しない段階で営業活動自粛というのは問題を直視できていなかったといわれても仕方ありません。

 

そして、現場は顧客から罵声を浴びせられるなど大混乱となっています。
不祥事が起こるたびに決定権のない現場の若手や非正規雇用の人たちが矢面にたっている姿を見るのは心苦しいものがあります。

 両社が10日の記者会見で、不適切な疑いのある契約が多数あることを明らかにした後、保険販売を担う郵便局では営業が難しい状況だ。東京都内の郵便局に勤務する男性社員は「社員が電話した途端にどなられて切られたり、訪問時に資料を投げつけられたりするようなことが起きている」と話す。

出所)同上

 

郵政民営化以降、最悪の不祥事に!

 かんぽ生命と日本郵便の保険販売をめぐっては、客に不利益が生じた契約が9万件を超える郵政民営化以降、最大の不祥事となっていて、両社は今後、営業目標の見直しなど改善策を講じるとしています。

出所)「不適切販売問題、かんぽ生命保険 営業自粛」TBS NEWS(2019年7月12日配信)

 

保険料二重徴収など契約者の不利益につながる保険契約は2016年ごろからここ数年常態化していたようです(『日経ビジネス』「かんぽ保険料二重徴収「年内にご報告」のお粗末」2019年7月12日配信)。

 

このような不正が発覚したにも関わらずかんぽ生命の植平光彦社長は、年内には調査結果を報告すると語る始末で一刻も早く契約者の不利益を解消できるように早急に対応するといった姿勢は見られませんでした。安心や安全を食い物とするようなかんぽ生命の姿勢に批判が集まっています。

 

前述の副社長もそうですが、経営陣がこのような考え方では、民営化したそもそもの意義が問われる事態になるかもしれません。

 

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