参議院選挙を終えて、株式相場は無風・・・
こんにちは、さんちゃんです。
令和初の参議院選挙の投開票が昨日終了しました。
低い関心・・・、投票率は史上2番目に低い48.80%
総務省が22日午前発表した第25回参院選の投票率(選挙区)は48.80%だった。過去最低だった1995年参院選の44.52%に次ぐ低水準で、24年ぶりに50%を割り込んだ。2016年の前回選(54.70%)を5.90ポイント下回った。
出所)「選挙区の投票率は48.80% 24年ぶり50%割り込む」毎日新聞2019年7月22日配信
選挙期間中において、米中貿易摩擦やイランとの衝突、そして日韓の輸出管理の問題といった外交問題、消費増税の是非や老後2,000万円不足報告書の問題など話題は尽きませんでしたが、参議院選挙それ自体は盛り上がりに欠くことになりました。
むしろ、ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏の死去や吉本興業所属タレントの闇営業問題など芸能記事の方がメディアで大きく取り上げられることも多かったように思います。
その結果として、幸か不幸かサプライズのほとんどない選挙となりました。
関心が薄く投票率の低さが目立つ・・・48.80%(史上2番目の低さ)
与党が過半数議席確保も3分の2には届かず・・・与党が当初の勝敗ラインを引き下げた結果、一応の勝利
といった感じです。
プチサプライズは「えいわ」と「N国」が政党要件を満たしたこと!
昨日もブログで書きましたが、個別の候補者たちをみるとその当落には悲喜こもごもがありました。
これからが注目という意味では、「れいわ新選組」と「NHKから国民を守る党」が政党要件を満たしたということです。
政治団体の「れいわ新選組」と「NHKから国民を守る党」が、全国で得票率2%を上回り、公職選挙法上の政党要件を満たした。
公選法で政党として認められるには、現職国会議員5人以上▽直近の衆院選か参院選で全国(比例代表または選挙区)の得票率2%以上――のいずれかを満たす必要がある。
れいわは、比例代表で2議席を確保。特定枠1、2位だった重度障害者の舩後靖彦氏(61)と木村英子氏(54)が当選。N国も比例で代表の立花孝志氏(51)が当選した。出所)「「れいわ新選組」「NHKから国民を守る党」政党要件満たす」毎日新聞2019年7月22日配信
選挙戦では政治団体に過ぎなかった「れいわ新選組」がメディアに登場することはほとんどなく、山本太郎代表の知名度で少しだけTVに映ることがあるという程度でした。
しかし、これからは政党として党首討論などに参加することになりますので、テレビをはじめとしたメディアで論戦を繰り広げることになります(山本代表自身は議席を獲得できませんでしたが、政党の党首として討論会等への参加資格を有したことになります)。
れいわ新選組は消費税廃止論など独自の選挙公約を提示していましたので、今後、与野党の党首たちとどのような論戦を繰り広げていくのか非常に楽しみです。
また、「NHKから国民を守る党」という非常に主張がわかりやすい政党名の「N国」もまた、政党としての得票率2%を達成しました。
やはりこちらも党首討論などで今後メディア露出が増えることになりそうです。
政党名にあるNHK関連の公約以外の政策についてどのようなものがあるのか、そのような点にも注目が集まります。
れいわやN国といったある意味では過激な泡沫政治団体が議席や政党としての得票率を獲得したことは、自民一強といわれてきた昨今の政治体制に変化をもたらすのか、それとも長い物には巻かれよ、寄らば大樹の・・・といった骨抜きになってしまうのか、興味は尽きません。
株式市場は、ほぼ無風・・・
参議院選挙から一夜明けた本日の株式市場は、選挙結果を想定の範囲内と捉えたのかほとんど無風で終えました。
先週末のNYダウの下落を受けて、日経平均は前営業日比50円20銭安の2万1416円79銭で取引を終えました。
選挙はひとまず市場の想定どおりで終えましたので、今週も主要企業の決算発表待ちといった薄商いが続きそうです。
また、今秋の消費税増税がほぼ確実となりましたので、その前後にでてくるであろう景気刺激策をどのようなタイミングと内容で発表するのか、そのあたりの手腕が政府には求められることになります。
その結果次第では次に控えている衆議院選挙では大きな風が吹くことになるかもしれません。