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日韓GSOMIA、事実上の延長! 韓国が破棄撤回、これからどうなる!?

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

11月23日午前0時に終了を迎えることになっていた日韓GSOMIA(軍事情報包括保護協定)ですが、韓国側から破棄を撤回するとの連絡が日本に伝えられたようです。

 

GSOMIA維持!?

昨日の夕方にニュース速報が入り、その後さまざまな記事がテレビやインターネットを駆け巡りました。

 

日本側の大幅な譲歩があったのではといった憶測もでていましたが、おおむね報道の内容をみているとアメリカによる韓国への圧力に対して韓国側が再考したといったところが大筋のようです。

 

そのため日本政府としては、破棄も視野に入れての対応を検討していた矢先に寝耳に水の伝達だったのかもしれません。

 

 日本政府は、韓国からの輸出管理厳格化の撤回要求を拒否し続けた上、米国が韓国に圧力をかける構図を作り上げたことが、韓国政府の今回の決定につながったとみている。日本政府は貿易管理をめぐる当局間の協議再開には応じるものの、「一切妥協はしない」(政府高官)方針だ。
「ほとんどこちらのパーフェクトゲームだった」
韓国政府の突然の方針転換に日本政府高官はこう語った。日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄通告を改めさせ、日米韓の安全保障協力が維持されるからだけではない。日本側の予想を超え、韓国が輸出管理の厳格化をめぐる世界貿易機関(WTO)への提訴手続きまで見合わせたからだ。
出所)「日本政府高官「ほとんどパーフェクトゲーム」 GSOMIA 米国が韓国に圧力かける構図に」産經新聞2019年11月22日配信

 

産經新聞によると、日本側の妥協や譲歩はなく、韓国がGSOMIAの破棄撤回とあわせて輸出管理をめぐってのWTOへの提訴の取り下げまで伝えてきたようです。

 

安倍総理、河野防衛大臣なども韓国が戦略的観点から判断したものとして好意的にコメントを発しています。

 

韓国側の反応

韓国紙では、延長凍結、破棄の一時停止、停止延期などと表現するのなど、いつでも破棄できる前提のうえでの延長といったニュアンスで伝えられているようです。

 

 韓日間の最大の争点だった軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了問題に「条件付き延期」との決定がなされた。大統領府は22日、GSOMIAを直ちに終了はせずに「終了決定通報の効力」を一時停止することにしたと発表した。8月22日に日本に伝えたGSOMIA終了決定を猶予することにしたのだ。これと共に政府は、韓日間の対話が進められる間は、日本の輸出規制に対する世界貿易機関(WTO)への提訴も停止することにした。最悪の状況はひとまず回避されたわけだ。しかし、これまでの政府の立場を照らしてみると意外な決定であり、政治的な波紋は少なくないと見られる。いずれにせよGSOMIA問題で条件付き延期との決定がなされただけに、事態を引き起こした根本原因を解決するための韓日間対話はさらに重要になった。
出所)「[社説]GSOMIA「条件付き延期」決定、国民に十分な説明せよ」ハンギョレ新聞2019年11月23日配信

 

韓国とすれば(別段勝負をしていたわけではありませんが)日本側が譲歩しないなかでのGSOMIA失効の停止を判断することは全面的に敗北を認めたと捉えられかねないことから慎重な言い回しとなっていると想定できます。
(特に文大統領の支持層が左派勢力であることも日本に対する弱腰外交は支持基盤を弱めることになりかねないため)

 

とはいえ、今回の一連の流れをみていると事実上GSOMIAを終了(失効)させることは不可能となりました。

 

今後は日韓の輸出管理の問題(厳密には各国それぞれの輸出管理の問題であるが)について協議をする場をもつことで両国の合意を得たかたちとなり12月には首脳会談の実現に向けて調整に入った模様です。

 

韓国とすれば、アメリカとの関係悪化をこれ以上招くことは得策ではないため、GSOMIAの一時的停止という体裁を取りつつ、日本と対話の場を持ったということで解決の糸口を探っている、というのが韓国国内向けのスピーチとなりそうです。

 

根本的な解決までにはかなりの時間を要すると考えられますが、少なくとも破滅的な決裂からのいわゆるレッドチーム入りへと韓国が暴走するようなことはなくなったと考えて間違いないでしょう。

 

今後の対応が重要となってくるのは言うまでもありませんが。

 

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