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予想どおり「かんぽ生命」の信じられない契約が明るみに・・・

2019/07/27
 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

先日、かんぽ生命の不適切保険契約で全契約者を対象に保険契約の継続についての意向確認をおこなうという報道がありました。

 

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そして、やはりというか、隠しきれなかったのか、具体的な不適切保険契約のやりとりが明るみにでてきました。
いつ自分や自分の家族に起こるかもしれないと思うと驚きとむなしさ、悲しみと怒りを隠し切れません。

 

認知症のお年寄りに高額の保険契約で貯金が底を尽きる事例が・・・

 昨年6月、山口県山陽小野田市の女性(71)宅を訪れた親族男性が、郵便受けにあった2通の督促状を見つけた。送り主はかんぽ生命保険。滞納分の保険料約42万円の支払いを求める内容だった。
女性は軽度の認知症を患い、小学校時代から引きこもりがちだった長男(42)と2人暮らし。親族男性が女性宅を探すと、保険証書が次々と見つかった。2017年5月に一度に5件、その後も契約を繰り返し、1年間で11件の保険に加入させられていた。うち5件は、ほとんど同じ内容の終身保険だった。
女性の収入は年金など月約13万円。保険によって死亡や入院時の保障が受けられるとはいえ、月額保険料は支払い能力を大幅に超える25万円以上に上っていた。
「分からない。郵便局の人に任せているから」と女性。通帳を確認すると、1年間で支払った保険料は200万円以上。貯金残高は底をつき、かんぽ生命から保険を担保に75万円の貸し付けまで受けていた。それでもすぐに残高不足に。そして督促状が届いた。
 近くに住む次男(37)は郵便局に抗議したが、担当者は「資産家だと思っていた」と釈明した上で「さらに貸し付けを受ければ、お支払いできますよ」と開き直った。半年間交渉した結果、かんぽ生命は昨年12月にようやく非を認め、全額返金に応じた。
 女性の亡くなった夫は郵便局の配達員だった。「郵便局員が人の財産を奪うようなことをするとは思わなかった。これは犯罪だ」。次男の怒りは今も収まらない。
出所)「認知症女性、かんぽに月25万円 収入13万円、貯金底つく…「これは犯罪だ」次男怒り」西日本新聞2019年7月26日配信

 

想像はしていましたが、具体的な事例が記事となると悲しいやら虚しいやら言葉がでてきません。

 

要点としては、

1.軽度の認知症の女性(夫は死別)
2.1年間で11件、内容がほぼ同一の保険
3.収入を大幅に上回る保険料
4.郵便局(かんぽ生命)の担当者に任せきり
5.亡くなった夫は元・郵便局の配達員
6.次男の粘り強い交渉で半年後に全額返金

となります。

 

軽度の認知症を患っていることをいいことに、ほとんど同じ内容の保険契約を重複して契約させていたようです。

 

そして必ずしも認知症を患っていなくても、郵便局(かんぽ生命)の担当者だからと信用しているお年寄りは少なくありません。

このような郵便局というブランドを悪用するかたちでお年寄りから不要と思われるような保険契約を重複して契約しているという事実はあり得るとは思っていましたが、年間11件もの契約をさせていたというのは驚くばかりです。

 

しかも、かんぽ保険側の言い訳が「資産家だと思っていた」というのも、亡くなった夫が元・郵便局の配達員ということからも資産家とは程遠いと思われます。
大きな意味では日本郵政グループの身内のような人から資産を巻き上げていたともとらえられるわけで、交渉にあたった次男が憤るのもよくわかります。

 

これから「かんぽ生命」はどうなるのか!?

今回、この事例では近くに住む次男が半年もの長い期間にわたり粘り強く交渉した結果、全額返金に応じたということですが、このような事例が明るみにでたことによって、同じような被害にあっている人たちからも続々と解約の申出がでてくることは想像にかたくありません。

 

そうなったときにこれから「かんぽ生命」はどのようになるのでしょうか。

 

現在、新規保険契約の営業は控えているとのことですし、全顧客に確認作業をおこなっている最中だと思うのですが、同じような事例がたくさん出てくると解約や返金など個々別々のやりとりにかなりの時間がかかります。

 

問題発覚前の状態に戻るには年内あるいは年度内では難しいかもしれませんし、今回の不適切保険契約が発覚したことでお年寄りの資産をだまし取る組織という印象が強まると新規契約もままならないでしょう。

 

社長の会見や副社長の発言の記事からはそこまで深刻に受け止められていなかったようですが、最悪の事態として廃業もありうるかもしれません。

まずは不適切保険契約の全容解明が待たれます。

 

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