拡大戦略のセブンアイ、縮小戦略のファミマ! 令和のコンビニはどうなる!?
こんにちは、さんちゃんです。
新型肺炎の影響は拡大中・・・
令和2年、新型コロナウイルスによる肺炎の影響は日増しに拡大しています。
さっぽろ雪まつりの関係者に感染が発覚したり、福岡の地下鉄ではマスクをしないで咳をしたとして電車を止める乗客同士のトラブルが発生したり、クルーズ船に乗船した感染症が専門の大学教授が政府対応を批判するYouTubeを投稿したり(投稿翌日には削除したり)、パニックとはこのようにして起こるのだという残念な見本市の様相を呈しています。
そして、クルーズ船の乗客のうち新型肺炎で重症患者とされていた80代の男女2名がお亡くなりになったというニュース速報もありました。
感覚が麻痺しているのか、80代だと(たとえば89歳であれば)風邪で亡くなることもあるし、そこまでびっくりするようなことでもないかなと、思いのほか冷静に考えてしまう自分がいます。
大変な状況が続いているわけですが、なんとなく「飽き」ともいえる感情もあります。
激震のコンピに業界でセブンとファミマに新たな動き!!
さて、不要不出の外出を控えている人も多くなってきましたが、昨年から激震が走っているコンビニ業界にまた新しい動きがみられました。
しかも、ともに日本を代表する大手コンビニである「セブンイレブン」と「ファミリーマート」が、一方が拡大戦略を、もう一方が縮小戦略ともとれる両極端の施策を打ち出しました。
セブン&アイ・ホールディングス(HD)が、米石油精製大手マラソン・ペトロリアムのガソリンスタンド部門スピードウエーを買収する交渉を進めていることが20日、判明した。マラソン社は、米国でガソリンスタンド併設のコンビニエンスストア約4000店を展開している。買収提示額は約220億ドル(約2兆4500億円)に上るとみられる。
出所)「セブン&アイ、米のガソリンスタンド併設コンビニと買収交渉 2兆5000億円規模」毎日新聞2020年2月20日配信
コンビニ大手のファミリーマートは19日、非正規社員を含む約7千人の社員のうち1025人が3月末で希望退職すると発表した。約7割は店舗指導員など現場の社員だという。
ファミマは2月3日から7日の間に800人の退職者を募集し、1111人が応募した。そのうち86人は業務継続に影響があるとして、制度を利用した退職を認めず、引き留めたという。退職するのは正社員924人、定年後に嘱託職員として働く非正規社員101人。
出所)「ファミマ、1千人が希望退職 7割が現場の店舗指導員」朝日新聞DIGITAL(2020年2月19日配信)
セブン&アイホールディングスは、アメリカでの企業買収による店舗数の拡大を検討しているようです。
一方で、ファミリーマートは従業員約7000人のうちの約1000人が希望退職することになったようです。
国際的に規模拡大を目指すセブンイレブンと、国内の縮小を図るファミリーマートと、両社の戦略の相違は令和のコンビニのあり方を占う試金石となるかもしれません。
ちなみにセブンとファミマの株価は・・・
セブンアイホールディングスは、上記のニュースがでたことが影響してか、本日は大幅に売られる展開となり、最終的に前日比376円安(-8.75%)の3920円とまれにみる大幅下落(日経平均採用銘柄で最大の下落率)となりました。
一方のファミリーマートは、朝の寄り付きこそ高く始まったものの終値では前日比8円安(-0.32%)の2508円とそこまで大きな影響は見られないようです。
セブンイレブンの株価下落には海外での企業買収案件ということもあり未確定な部分も多く混乱が混乱を呼んだ可能性もあります。
本日の株式市場では明暗が分かれた両社ですが、明日以降においても株価動向に注目が集まっています。