セブンペイ9月で終了! 英断か、終わりの始まりか!?
こんにちは、さんちゃんです。
セブン&アイ・ホールディングスから「セブンペイ」が9月末で終了すると正式発表がありました。
セブンペイ終了!
セブン&アイ・ホールディングスは1日、不正アクセスが相次いだスマートフォン決済「セブンペイ」のサービスを9月末で終了すると発表した。デジタル戦略を担当する後藤克弘副社長は、「被害に対して、私どもで補償することは言うまでもない。心よりおわびを申し上げる」と陳謝した。
「セブンペイ」はサービス開始直後から、第三者が他人のIDとパスワードでログインし、勝手にクレジットカードなどから入金して買い物をする不正利用が発覚。4日には新規登録を停止するなど、事実上の機能停止に追い込まれていた。
サービス開始からわずか1か月だが、利用者の信頼を回復するのが難しいと判断した。サービスの終了後、セブンペイの残高は順次、利用者に返金する。
出所)「セブンペイ、9月末終了を発表…副社長「被害は補償」」讀賣新聞オンライン2019年8月1日配信
キャッシュレス決済サービスにおいては後発であった「セブンペイ」ですが、満を持してスタートした7月1日、残念ながら通信はつながらないわ、つながって登録したけど自身では使えないわ、不正アクセスで他者にお金を盗まれるわ、さんざんな出だしとなりました。
記者会見において同社社長のトンチンカンな発言もあり、その後の経緯を注視していましたが、ここにきて「終了」の発表となりました。
英断か? セブンイレブンの終わりの始まりか!?
○○ペイの乱立はすでに何度かブログにしていますが、その一角と思われていたセブンペイが撤退することになりました。
☆過去記事☆
「○○ペイ」戦国時代突入! 覇者となるのはペイペイ、ラインペイ、メルペイ、はたまたセブンペイか!?
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ペイペイペイペイ・・・乱立が招く混乱! 7payで不正利用5,500万円!
そのため、今回のセブンペイの終了、すなわち○○ペイのシェア獲得競争からの撤退について、一部では英断ととらえる向きがあります。
後発のセブンペイが顧客のシェアを獲得することは困難ではないかと当初から言われていましたので。
一方で、これまで「我が世の春」を謳歌してきた平成の急成長企業である「セブンイレブン」の終わりの始まりがいよいよきたかという考え方も成り立つのかもしれません。
思えば、昭和の時代にダイエーが「主婦の店ダイエー」としてオープンし、価格破壊を旗印にスーパーマーケットの躍進を遂げました。
一斉を風靡したダイエーですが、その後の衰退をみると昭和の時代の終わりを感じたものです。
ダイエーのライバルはイトーヨーカドー、それぞれローソンとセブンイレブンをグループにもつ一大流通生鮮企業グループです。
これまでもセブンイレブンにとってマイナスとなる24時間営業への加盟店オーナーの反発が議論を巻き起こしていましたが、新しい商戦として導入したセブンペイからの撤退は、あらゆる意味で平成のビジネスモデルの終焉を予感しているように思います。
それは、栄華を極めたダイエーが衰退したこととと、もしかすると同じような道筋をたどり、あと30年もするとセブンイレブンが消滅しているかもしれないくらいの可能性を秘めています。
令和の流通革命は起こるのでしょうか。