セブンペイ、不正ログイン被害者への補償対応を発表! モヤモヤ感が残る・・・
こんにちは、さんちゃんです。
不正ログイン被害者への補償対応を開始!
セブンイレブンは「7pay」の不正ログインによる被害者への補償対応を開始すると発表しました。
セブン・ペイ社は8月19日、「不正被害に遭われたお客様への補償対応について」と題したお知らせを配信。すでに予告していたとおり、同日づけで、直接的な補償対応を順次開始したとアナウンスした。
「お知らせ」では、あらためてセブン・ペイ社として直接の補償に動いているケースが、
nanacoポイントからの「身に覚えのない」チャージ被害に遭われた方
ご自身がチャージした7pay残高を、第三者に利用される被害に遭われた方
(※以上リリース文より)
の2つのケースであることに言及している。この2つのケースについてのみ、「7pay事務センター TEL:0120-113-393」より直接、補償手続きの案内を開始しているという。
出所)「セブンペイ「7pay残高」「nanacoポイント」、予定どおり不正被害の補償を開始」BUSINESS INSIDER JAPAN(2019年8月19日配信)
なお、クレジットカードやデビットカードを経由した不正ログインに関しては、カード会社を通じての対応となるようです。
なお、セブン&アイHD広報にそれぞれの被害状況の比率を確認したところ、直接対応の比率については、公表していない、とする。被害人数についても、現時点では7月31日17時時点の「808人」から公表人数に変更はない、と語った。
なお、7payは9月30日23時59分以降サービス廃止を予定。10月1日~2020年1月10日の期間を「払い戻しのお申出期間」としている。
出所)同上
ちなみに記事によると被害人数を808人で変更なしとのことです。
800人程度であればセブン&アイホールディングス、あるいはセブン・ペイの担当者が直接お詫びに訪問すればいいのではないでしょうか。
先日、かんぽ生命が不適切保険契約をしていた問題で2650万人いる全契約者を対象に継続か解約の意向を確認するとの報道がありました。
内容が異なるので単純に比較はできませんが、セブンイレブンの対応には誠実さがやや欠如しているようにも映ってしまいます。
加盟店オーナーにはquoカード、被害者、利用客には何もない!?
かんぽ生命との対応を比較することはあまり意味がないかもしれません。
しかし、加盟店オーナーへのお詫びとは比較が可能だと思います。
つい先日、セブンイレブンは加盟店オーナーを対象に1万円分のquoカードを配布すると発表したばかりです。
加盟店オーナーに配布するquoカードの総額はおよそ2億円というとんでもない金額ですが世間の反応はそこまで好意的にはとらえられませんでした。
そのことは先日のブログでも書きました。
私個人は、不正ログインの被害者への補償もしっかりとやったうえで加盟店オーナーへの謝罪は必要であるとの立場です。
それでも、今回の被害者対応についての発表はモヤモヤしたものがあります。
被害者には実費補償を超える謝罪の意思がみえないように感じらるからです。
手続きも面倒くさそうですし、留意事項ばかりで真摯さが伝わってきません。
先ほども書きましたが、800人程度であれば訪問して謝罪すればいいのではないでしょうか。
もちろん訪問不要という人もいらっしゃるでしょうから、その場合は電話で謝罪で問題ないと思います。
あわせて、被害者が800人程度であれば、それこそquoカード1万円分を配布してもいいのではないでしょうか。
総額800万円程度です。
個人としては大金ですがセブンイレブン本体としては少額ですし、加盟店オーナーに約2億円分配布するのであればそれくらいしてもいいのではなと思えてなりません。
さらにいうと、今回直接の金銭的被害にあわなかった人のなかにも店頭の混乱のあおりを受けて不愉快な思いをした人も少なくないはずです。
そういった利用客をつなぎとめるためにもなんらかの還元キャンペーンをしてもいいのではないでしょうか。
このままだとコンビニ業界最大手の座を明け渡すのもそう遠くない未来にあるのではないでしょうか。
最後に、これだけ短期間に加盟店オーナー対象の謝罪quoカード発表と不正ログイン被害者への補償対応開始を発表するのであれば、同時に発表すればよかったのではないかという気持ちも捨てきれません。
先に加盟店オーナーを優先してしまったと捉えられてしまっても仕方ありません。
結果として被害者を軽視しているといった批判的コメントが多くなりそうです。
セブンペイをめぐる対応についてのみの感想でいえば、本当に日本を代表する企業の対応なのかと不思議でなりません。
この調子ですとセブンイレブンへの逆風はおさまる兆しが一向にみえてこないのではないでしょうか。