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ソフトバンクグループ15年ぶり営業赤字の衝撃!! 孫社長の評価は変わるのか!?

 
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こんにちは、さんちゃんです。

 

11月6日、ソフトバンクグループの中間決算が発表となりました。

 

が、かなり衝撃的な内容となっています。

 

15年ぶりの営業赤字!

 ソフトバンクグループ(SBG)が6日発表した2019年9月中間決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業損益が155億円の赤字になった。前年は1兆4207億円の黒字だった。投資先企業の評価額が激減したためで、中間決算での営業赤字転落は、04年以来15年ぶりとなる。SBGは携帯電話事業からファンド事業に手を広げて投資会社としての色彩を強めてきたが、投資先の経営悪化で一気に損失が拡大した。
出所)「ソフトバンクG、15年ぶり営業赤字 孫氏「大嵐だ」」朝日新聞DIGITAL(2019年11月6日配信)

 

昨年度は1兆4207億円あった営業利益が、今年度一転「155億円の赤字」に転落しました。

 

その落差は1兆4000億円超というとてつもない金額です。

 

携帯電話事業からファンド事業へ、その評価は!?

おそらくソフトバンクと聞くと携帯電話を思い浮かべる人が少なくないと感じます。

 

実際には、携帯電話事業は子会社として「ソフトバンク株式会社」が別会社として存在します。
この子会社であるソフトバンク株式会社は昨年12月に株式上場したことで話題となりました。

最近は業績も堅調で株価も公募価格1500円を超えてきていたところに親会社である「ソフトバンクグループ株式会社」の中間決算が衝撃を与えているわけです。

 

ソフトバンクグループは、通信事業から投資ファンド事業へと事業内容を展開しており、よりグローバルな企業活動をしています。

 

しかし、そのファンド事業が大きく足を引っ張ったかたちとなりました。

 

たとえばアメリカで投資している株式上場後株価が下落している配車大手のウーバーや、おなじくアメリカのレンタルオフィス「ウィワーク」の上場延期にともなう事業計画見直しなど、投資先の企業の企業価値が減少した結果、ソフトバンクグループの中間決算は赤字転落となりました。

 

投資判断の失敗については想定されていましたので大幅な利益の減少は予想されていましたが、まさか赤字転落になるところまで予想していた人は少ないのではないでしょうか。

 

最終的に巻き返す余地があるのか、決算資料からは不透明感が漂っています。

 

夜間に株式売買ができる「PTS」 (Proprietary Trading System、私設取引システム)市場ではソフトバンクグループの株価は大きく下落していますし、明日以降の株価の推移に注目が集まっています。

 

孫正義社長の評価は今後どうなる!?

平成で最も著名な経営者といってもいい孫正義会長兼社長は、決算発表の会見で今回の決算内容を台風や嵐にたとえているようです。

 

 都内で6日午後に記者会見したSBGの孫正義会長兼社長は、「今回の決算の発表内容はボロボロでございます。真っ赤っかの大赤字。3カ月の四半期でこれだけの赤字を出したのは創業以来のことではないか。台風というか、大嵐だ」と語った。
出所)同上

 

不可抗力の大きい天災を引用することに狡さと不謹慎さを感じなくはないですが、少なくとも孫正義会長兼社長の発言からはそこまで深刻な印象は受けません。

 

タフ・ネゴシエーターで知られる孫会長兼社長ですから、ここからまた会社を立て直すのかもしれません。

 

とはいえ、これまでの本業(携帯電話、通信事業)の利益を投資に回したあげく大赤字を計上したわけですから、投資ファンドの顔を持つソフトバンクグループにとっては大きなマイナスとなったことは間違いありません。
(おそらく巨額赤字を計上した投資ファンドに資金を預けたいと考える投資家は減少することが想定される)

 

これまである意味では時代の成功者としてもてはやされてきた孫正義会長兼社長の経営手腕に陰りが見えてきたのか、逆風となって襲い掛かってもおかしくないほどの衝撃的な中間決算の発表となりました。

 

 

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