株式投資管理サービス「マイトレード」サービス終了・・・
こんにちは、さんちゃんです。
個人投資家のなかでは結構な人気アプリだと思われていた「マイトレード」が来年早々にサービスを終了することが明らかとなりました。
「マイトレード」サービス終了!
投資管理サービス『マイトレード』のサービス終了について
2019.11.15株式会社テコテック(以下、テコテック)と株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、個人投資家の投資管理を支援するサービス「マイトレード」に取り組んでまいりました。この度、テコテックから提供していた投資管理サービス「マイトレード」を2020年1月9日(木)午後4時に終了させていただきます。
2017年3月30日のベータ版提供から、延べ10万人を超える個人投資家のみなさまにご活用いただきました。しかしながら、現在の事業環境に鑑み、サービスを終了させていただくこととなりました。
サービス終了に先立ち、2019年11月27日(水)午後4時に「マイトレード」の有料プランのお申し込み受付を終了いたします。
出所)株式会社テコテック内「my Trade」webページより
マイトレードは、主に個人投資家を対象に複数の証券口座の保有株式や売買情報を一括管理できる画期的なアプリでした。
これまでは証券口座ごとに個人が管理する必要がありましたので、デイトレード用の口座、スイングトレード用の口座、長期保有用の口座、などと保有期間で証券口座を分けていたり(各証券会社の手数料など強みが異なるため複数口座を開設している個人投資家は少なくない)、さらにはIPO申込用に複数の口座を持っている場合などは、一つひとつの口座の取引内容や残高など個別で管理しなければいけませんでした。
それを一括管理できるアプリが登場したわけですから、多くの個人投資家が導入していました(マイトレードのwebページによると2019年1月時点の登録者が5万人を突破しています)。
対応する証券会社には、SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、カブドットコム証券、GMOクリック証券、岡三オンライン証券、野村證券と個人投資家が証券口座を開設している主要な会社は網羅しています。
しかも、件の老後2000万円不足問題もあり、投資需要は着実に高まっていくはずです。
まだまだこれからといったサービスであるにも関わらず、なぜこの時期にサービス終了となったのでしょうか。
「マイトレード」サービス終了の理由を考える
実は、私自身「マイトレード」を利用していました。
導入した理由は、複数口座の一括管理というまさにその点で、複数口座で保有している株の情報が一覧でき、かつ売買記録などデータ蓄積が可能なため、売買の検証やふり返りに非常に有効であったためです。
また、保有している現金と株の割合や年初からの運用資金の推移などグラフも充実しておりビジュアル的にも素晴らしいアプリでした。
「~でした」「~ました」と過去形で書いているのは、詳しくは覚えていませんがある時期からかマイトレードを利用しなくなったからです。
そのあたりに今回のサービス終了の理由があるのではないかと私見です。
最も大きな理由は、更新(相場終了後の当日17時頃)でのデータ反映の精度が低くなった(ように感じられた)ことです。
なぜかある証券口座のデータが反映されていなかったりといったことがしばしば発生しました。
そのため保有資金が0円と表記されたこともありました。
やはり資産運用としての管理ツールで金額の表記において正確性が低いというのは致命的だと考えられます。
また、更新がたびたび遅延することもありましたのでよく利用している時期には夕方の確認を心待ちにしてましたが、そのリズムが崩れると当日みなくなり、見ない日が増え、気がついたらまったくアプリを開かなくなっていました。という状況です。
ちなみに私は運用資金が少額であるため、無料プランを利用していましたので、有料プラン(2種類存在する)の利便性についてはわからないです。
有料プランには私が感じたような不満や違和感はないのかもしれません。
それでも私が無料プランを使っていた理由に、もう一つのサービス終了に至った理由が隠されているように感じます。
繰り返しになりますが、「運用資金の一括管理ができる」ということがマイトレードの最大の魅力だと感じていました。
そして、それは無料プランで十分満足のいくレベルだったと思います。
私だけかもしれませんが、結果として有料プランに移行する魅力が乏しかったわけです。
「マイトレード」は、画期的なビジネスアイデアだったとは思いますが、ビジネスモデルとしての収益性が今一つだったのかもしれません。
現在は使用していないのですが、終了すると聞くと少々残念な気持ちになります。
まあアイデアとしては本当に面白かったので、また同種のサービスがでてくるのかもしれません。