YouTuberという働き方~その2 巨大チャーハン動画が海外で大人気! 世界で戦う心がまえとメディアの将来
こんにちは、さんちゃんです。
本日は、世界で戦うための心がまえとメディアの将来について考えていきます。
昨日は、携帯アプリの日ということで、新しい働き方として、携帯アプリケーションに関する仕事を考えました。
そこにはプログラマーやゲームクリエイター、SEなど、20、30年前は知られていなかったような職業が人気になっていることを紹介しました。
昨日や先日のブログでもYouTubeやTikTokなどの動画共有サイトを活用した新しいスターが誕生している実態を紹介しました。
☆関連ブログ☆
YouTuberという働き方!? 新しい職業として確立するか?
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かなり注目を集めているYouTuberですが、おそらく動画共有サイトを活用したメディアとしては、ある意味で今が過渡期にあると考えられています。
そこで本日のブログでは、YouTuber自身も考えていなかった海外での反響やアカウントの停止、そして多数のYouTuberを抱えるマネジメント会社UUUMの社長インタビューからYouTuberという働き方~その2をお送りします。
もくじ
本人たちも驚き! 人気YouTuber水溜りボンドの動画がインドで大反響!
最初に紹介するのは、チャンネル登録者数300万人を超える人気YouTuber「水溜りボンド」の動画です。
水溜りボンドは、青山学院大学卒業のトミーさんとカンタさんの2人組のYouTuberで2014年から毎日かかさずYouTubeに動画投稿をしている人気YouTuberです。
今回紹介する巨大なチャーハンをつくるドッキリ動画は、公開わずか4日のあいだに500万回の再生を記録し、海外からの反響がすごかったことを本人たちが驚きを持って解説しています。
その反響のすごさから、アメリカ『TIME』誌のWebページにまで掲載されるまでになっています。
そこにはインターネットを活用した動画共有サービスのビジネスが日本国内に留まらず、世界中がマーケットとなっている現実を知ることができます。
せっかくですので、海外で反響を呼んだ巨大チャーハンをつくる動画(2019年1月19日公開)と、その反響を受けて戸惑っている本人たちのコメント動画(2019年1月24日公開)を紹介します。
いかがですか。
4日間で500万再生となった大人気動画です。
面白いとは思いますが、お笑いのセンスがない私にはこの動画がそこまで大絶賛される理由がわからないというのが正直な感想です。
実は、水溜りボンドの本人たちも戸惑っている様子がうかがえます。
カンタさん「あれでいい??」(0:22)
トミーさん「よくわからない形で急に報われる瞬間があるから」(2:34)
といっています。
同時に、アメリカ、タイ、インドネシアなど海外でたくさん再生されている模様で、今後は字幕など多言語対応も検討しつつ海外展開を図っていくようです。
ここでのポイントは、
●チャーハンという誰もが知る料理をつくる動画であること(ドッキリですので実際には食品サンプル)
●料理の凄さは言語に関係なく伝わること
●万国共通の面白さがあること
などです。
人種や国籍、宗教などに関係なく単純な映像で巨大チャーハンの凄さが伝わるというシンプルさが受けているのだと思われます。
あらためて見返すと、老若男女だれにでも受け入れられる動画となっていることがわかりました。
アカウント停止措置 ラファエルが語るYouTuberの未来
水溜りボンドの動画が海外で大反響となった同時期の1月22日に、人気YouTuber「ラファエル」さんのチャンネルアカウントが停止される措置となりました。
停止措置を受けたラファエルさんの動画は以前から過激な内容が多く、YouTube側から警告されていたようです。
今回のアカウント停止措置を受けて、今後はYouTubeにおいて過激な動画投降を控えるように話しています。
そして、AbemaTVにおいて、TVとYouTubeの違いやYouTubeの将来について語っていましたので簡単に要約しつつ紹介します(下記の要約はそこでの出演者の発言をまとめたものです、必ずしもラファエルさんだけの発言ではありません)。
●もともとYouTubeはちょっと面白い映像が撮れたので簡単に投稿できるプラットフォームのような気軽なもの
●YouTubeが認知されるにつれて、ある意味でTV化してきた
●そのため規制が大きくなり自由度が限りなく減少してきている
●実際に会うとTVタレントの才能はすごくYouTubrでは太刀打ちできない
そして、小中学生の将来なりたい職業にYouTuberが上位にランクインされていることに触れ、「絶対にならない方がいい」と語っています。
「テレビの世界には事務所があって、という具合に仕組みが出来ているが、YouTuberは素人がある程度のところまで自分の力で行かなければいけない。YouTubeの規制が厳しくなる中、普通にやっているだけでは大物にはなれないし、僕たちに勝つということもありえないと思う。その意味で、もう新たな大物は生まれないと思うし、広告も撤退する。向こう2年ほどで全体として衰退していくと思う。絶対にならないほうがいいと思う」
出所)「「もう大物は生まれない。YouTuberにはならない方がいい」”テレビ化”するYouTubeにラファエルが警鐘」『Abema TIMES』2019年1月25日配信)
ラファエルさんは、YouTuberの未来をかなり悲観的にとらえていることがわかります。
YouTubeでは、
●TVと異なり事務所によるマネジメントがなく自力で頑張る部分が大きいこと、
●規制が厳しくなるなかで、自分を含めた既存の人気YouTuberを越えることが難しいこと
から、
現行のシステムでは大物と呼ばれるような人は生まれないと語っています。
2年後に衰退するかどうはわかりませんが、過激なパフォーマンスで人気を博したラファエルさんの極めて冷静な分析といえます。
YouTuberのマネジメント UUUM代表取締役社長・鎌田和樹氏の考えるメディア
このようにYouTuberが一人ですべての活動をおこなうには限界が生じているようです。
そこでYouTuberをマネジメントする会社が脚光を浴びています。
代表格が2013年に設立したUUUM株式会社(代表取締役社長・鎌田和樹)です。
先日のブログ記事「YouTuberという働き方!? 新しい職業として確立するか?」の一番最後に投資家目線でも注目と書きましたが、まさにその翌日に株価ストップ高をたたき出したときはびっくり仰天しました。
(もし株を購入されていたら、最低でも1日で10万円以上の利益がでたことになります)
放送作家の高須光聖さんとのラジオ(TOKYO FM「空想メディア」2019年1月20日(日)放送。ウェブ記事はTOKYO FM+「テレビは“延命処置”ばかり? UUUM社長・鎌田と高須光聖が語るメディアの現状」2019年1月27日配信)で、鎌田氏はUUUMの規模について7,000人超のYouTuberが所属しており300人程度のスタッフで権利関係などマネジメントをしているといいます。
UUUMに所属することで使用できる音源が管理されていたり事務手続きをしてくれるスタッフがいることでYouTuberは面白い企画をつくることに注力できるといいます。
記事ではTVの自由度が制限されてきたことと、iPhoneの登場でYouTubeが劇的に使いやすいメディアへと変化を遂げた話がでています。高須氏が指摘するように、UUUMはユーチューブ界の吉本興業となっていくのか、今後の展開に注目です。
これまで紹介してきたように、YouTuberは、手軽に始めることができますがいつブレイクするかはわからないです。
また過激な内容だとアカウント停止措置を受けることもあります。
規制が厳しくなるなか、YouTuber個人での活動には限界があるため、UUUMのようなマネジメント会社に所属する人が増えています。
今後、YouTuberの活躍の場が発展していくのか衰退していくのか、その動向は既存メディアの動向とともに注目されています。